安藤 昇選手 (三重総合)

安藤 昇

球歴:三重総合

都道府県:大分

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:175.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

短評

(2011年09月21日試合レポートより抜粋) まさに奪三振ショーだった。 三重総合のエース安藤 昇が、強豪・柳ヶ浦相手にシャットアウト。しかも、18個という驚異の奪三振ショーをやってのけたのである。 特に4回の2番・森から6回の先頭打者の8番・クリストファーまで、なんと7連続奪三振。力強いストレートを軸にタテヨコ2種類のスライダーや強弱つけるカーブなどを縦横無尽に操り、球のキレと抜群の制球力は圧巻もので、ストライクゾーンを完全支配といっても過言ではないピッチングであった。 9回は、併殺と右飛に打ち取り、毎回の奪三振こそならなかったが、目前に迫る20個という大台に目もくれず、あっけらかんと勝利にこだわった。 「9回は疲れがみえてきたので、逆に打たせて取ることを意識しました」(安藤) じつは、この日の相手・柳ヶ浦とは8月に練習試合を行っており、三重総合が8-2で勝っている。その試合でも投げ切った安藤は、2失点の完投勝利を飾っている。しかし、その日と今日の試合では、大きく違う点があった。それは三重総合の木村隆一監督が、試合後に話してくれたコメントにもしっかりと含まれていた。 「スライダーも決まっていましたし、腕が振れていましたね」 木村監督が指すスライダーとは、それまで封印していた縦スライダーのことである。 その封印を解いたのは、大会前に練習試合を行った飯塚戦だった。まるで水を得た魚のように、いきなり猛威を振るった縦スライダーが面白いように決まり、いまや福岡を代表する強豪校を相手に6回を投げノーヒットに抑えていたのだ。そこに至るまでは、「相手に見せない」と必殺技を使わずして、自らの投球術も磨いていたことだろう。 これで1回戦から2試合連続の完封。雨のためノーゲームとなった1回戦の5回を含めると23回連続で無失点となる。 この日、18奪三振という快投を演じながらも、本人が掲げること目標は、あくまで“0点”に抑えること。どんなに三振を奪っても勝てなければ意味がない。そのためには0点に抑えようとすることは、もちろん投手としての大きな役割ではある。しかし、仮にこの日のようなピッチングができないことがあっても、自らの“らしさ”を貫けば、その存在だけでもうひとつの役割も果たすことができるはず。 三重総合のエース・安藤 昇。 大分に存在感のある右腕が出現した。
更新日時:2012.02.04

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