西岡 寿透選手 (智辯学園)

西岡 寿透

球歴:智辯学園

都道府県:奈良

ポジション:外野手, 三塁手

投打:右 / 左

身長:179.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

 チームメイトの太田英毅福元悠真といった選手の陰に隠れがちだが、この選抜では最も持ち味を発揮した選手ではないのでしょうか。チームの3番を担い、全国舞台でもヒットを連発して見せた。 (守備・走塁面)  一塁までの到達タイムは、左打席から4.2秒前後と平均的。新チーム結成以来の秋の成績では、29試合で2盗塁と盗塁を積極的に仕掛けて来るタイプではない。  三塁手としてもかなりの強肩ではあるものの、フットワーク・キャッチング・スローイングと安定感に欠けるところがある。そのため現時点では、けして上手い三塁手というほどではない。 (打撃内容)  秋の成績では、29試合で6本塁打とチーム2番目の長打力を誇る。しかし本質的には、二塁・三塁打の多い中距離ヒッターという感じがする。 <構え> ☆☆☆☆  両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合、両眼で前を見据える姿勢、全体のバランスと大きな欠点は感じられない。 <始動> 遅め  投手の重心が下るときにベース側につま先立ちするが、本格的に動き出すのは投手が前に重心を滑り出してからの遅めのタイミング。ボールできるだけ手元まで引きつけて叩く、長距離打者に多く観られる始動となっている。 <下半身> ☆☆☆☆  始動~着地までの間は短く、狙い球を絞って叩く点の打撃。小さくステップし、まっすぐ踏み出して来る。内角でも外角でも、幅広く対応したいという意志が感じられる。  踏み出した足元は、インパクトの際にブレない。そのため作り出したエネルギーを損なうことなくバットに伝えることができている。開きも我慢できているので、逃げてゆく球や低めの球にも食らいつくことができる。甘い球を確実に仕留める、鋭さをもっている。 <リストワーク> ☆☆☆☆  打撃の準備であるトップの形は早めに作れており、速い球に立ち遅れる心配は薄い。バットの振り出しはインサイドアウトではないものの、外の球に対しては素直にボールを捉えることができている。  内角の球を捌くためには少しボールとの距離感が欲しいスイングではあるものの、上のレベルを意識したしなりを活かしたスイングができている。 <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げが小さく、目線の上下動は少なめ。身体の開きも我慢でき、軸足にも粘りが感じられ安定している。
更新日時:2017.04.09

将来に向けて

 智辯学園の中でも、最も技術的には完成されている選手という気がする。それも高校野球という範疇ではなく、その先を見据えたスイングになっているのは好感。大学になって木製バットを握ったときに、より輝きを増すのではないのだろうか。  高校からプロという凄みは感じられないものの、有力大学などで野球を続けて行ける素材。そこで現在以上に、注目される存在になりえるかもしれない。今後も注目して行きたい、好打者だった。
更新日時:2017.04.09

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です