三上 ケビン選手 (叡明)

三上 ケビン

球歴:叡明

都道府県:埼玉

ポジション:中堅手

投打:右 / 右

身長:183.0 cm

体重:71.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2017年7月10日)  チームを牽引するのはガーナ人の父と日本人の母を持つ4番三上 ケビン(3年)で、そのセールスポイントはライトからの強肩と50m走6.2秒の俊足。オコエ 瑠偉(楽天)にも通じるハーフならではの身体能力の高さに持ち味がある選手だが、技術を要するバッティングやベースランニングには課題がある。  バッティングで物足りないのがタイミングの取り方だ。緩急に対応するにはステップする前足の動き方が重要で、とくに求められるのがゆったりした動き。ステップする前足は球種とコースを探るレーダー、というのが私の考え方だが、三上のステップからはそういう思想が伝ってこない。普通に前足を上げて始動し、普通に前足をステップして打ちに行く、そんな感じなのだ。  矛盾するようだが、「ステップを急いでいない」という部分に可能性も見出せる。全球ストレート待ちのタイミングで、「1、2、3」の掛け声とともに打って行く選手が多い中、三上は「1、2、3」の掛け声がゆったりしている。できれば「1、2の3」のように「の」を入れてもらいたい、というのが私の希望である。  物足りなくてもこの桶川西戦では第2打席以降、三塁打、二塁打、ヒットを続けている。三塁打は普通の外野フライと思った打球が強い風に乗ってレフトの頭を越えていったもので、結果よりもクセのない始動からインパクトまでの流れに可能性を感じた。  打者走者の各塁到達タイムは三塁打12.15秒、二塁打8.57秒、ヒット4.65秒と平凡。外野手としてのスローイングはシートノックでしか見られなかったが、「強肩のアピール」はなかった。運動能力、身体能力というより、スカウトや記者に見てもらいたい、という欲が少ないのかなと思った。
更新日時:2017.08.29

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