佐々木 滉介選手 (大館鳳鳴)

佐々木 滉介

球歴:大館鳳鳴

都道府県:秋田

ポジション:三塁手

投打:右 / 左

身長:162.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

寸評

 21世紀枠で出場した大館鳳鳴高校、そこにはどんな選手がいるのか大変興味深いものがあった。そんな中、一人の柔らかいバッティングをする男に私の目が留まった。その男の名前は、佐々木 滉介。 (打撃内容)  佐々木の最大の魅力は、チームの5番を務める打撃にある。柔らかい膝の送りを活かして、上手くタイミングを合わせる。右に左へと、選抜の天理戦(2011年03月24日)でもヒットを放って魅せた。左の好打者らしく、前の足を引いて、腰を屈めながらバットを立てて構える。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するように、中距離・ポイントゲッタータイプ。足を軽く浮かし、真っ直ぐに踏み込む。真っ直ぐ踏み込むと言うことは、内角の球にも外角の球にも対応したいと言う、幅広い意識が伝わって来る。その踏み込んだ足下も、インパクトの際にブレないでスイングできている。これにより身体の開きやパワーロスを防ぐことができる。  打撃の準備段階である、トップを作るのは平均的。上からミートポイントまで一気に振り下ろして来るので、最短距離で振り抜く。それも最後までしっかり振り切る意識があるので、打球も鋭く飛んで行く。目線のブレも小さく、身体の開きも我慢でき、軸足にも崩れがないなど体軸の安定もいい。160センチソコソコの身長でも、全国の舞台で活躍するのには、確かな技術的な裏付けがあるからだと言えよう。 (守備・走塁面)  天理戦では、ボールに追いついていながら、後ろに抜けさせてしまったかと思えば、ダイビングキャッチのあと素早く立ち上がってアウトにするなど、良い部分も悪い部分も露呈した選抜。新チーム結成以来の31試合で6失策と言う成績からも、けして安定感抜群の三塁手とはいえない。良いプレーもすれば、イージーなミスもする、それが今の佐々木の現状ではないのだろうか。ただ捕ってからの送球の球筋を観る限り、地肩に関しては基準を満たすだけの強さは充分ありそうだった。  一塁までの走破タイプは、4.3秒前後。左打者の基準となる数字が4.2秒であることからも、高校生としては遅くないがプロの基準としては物足りない。31試合で6盗塁を記録しているように、全く動けないわけではないが、上のレベルで足を売りにするのは、現状厳しいのではないのだろうか。
更新日時:2011.04.04

将来の可能性

 打撃に関しては、ボールに合わせるセンス・技術的な素晴らしさもあり、巧打者として考えるならば殆どいじるところはありません。新2年生にして、いじることのない打者などは、全国的にもほとんどおりません。あとは、もっともっと良い投手と対戦して、経験を積んで欲しいと思います。  来年は、秋田を代表する好打者として名前があがって来ることを期待します。今度は、21世紀枠ではなく、予選を勝ち上がって選ばれることを期待しております。その先頭に、彼の姿があることを期待してやみません。
更新日時:2011.04.04

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