伊藤 豪選手 (新潟明訓)

伊藤 豪

球歴:新潟明訓

都道府県:新潟

ポジション:遊擊手, 三塁手

投打:右 / 左

身長:180.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

寸評

 新潟明訓のショートストップ。攻守ともに高いレベルに揃っており、次の進路が気になる選手である。一昨年、去年と新潟明訓はショートをキャプテンに置いたが、選手権ベスト8時の主将・田村 昌大(現日大)は小柄ながらも強気という二文字がぴったりなファイターで、自己主張が強い男だった。この伊藤、寡黙。一つ一つのプレーを正確にこなし、プレーで引っ張る頼れるキャプテンだ。 (打撃) 一打席目から速球派・波多野 陽介の速球を引っ張りライト前ヒット。バットコントロールの良さは新潟明訓の中でも突出しているのではないだろうか。  スタンスはスクエアスタンス。グリップは肩の位置に置いて背筋を伸ばして、真っすぐ立って構えている。膝が曲げていないので、突っ立った構えだが、力みのない構えであると思う。 投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げて真っすぐ踏み込んでいく。仕掛けのタイミングは遅く、ボールを引き付けて打ちにいく。見極めは上手い選手だが、立ち遅れに気を付けたい。トップを真っすぐ引いていき、振り出す。インパクトまでシャープに振り抜くことが出来ており、速球の振り遅れも少ない。踏み込んだ足もしっかりと踏ん張ることが出来ている。 (守備・走塁) 昨年のショート・田村は柔らかいグラブ捌き、捕ってから投げるまで素早いランニングスローとセンスの良い動きが目立ったが、彼は基本忠実にこなすプレーヤーで、強引なプレーをしない正確なプレーを心掛けている。 打球に対する一歩目の反応は良い。元々サードだったので、フットワークは田村に比べるとぎこちなさを感じるが、試合に慣れていくと軽快な守備を披露。地肩の強さは標準だが、スローイングは確実。強引なスローイングをしないで、ワンバウンド送球と身の丈に合ったプレーが出来る。彼は田村のプレーをつぶさに観察しながら、自分のモノにしていったのだろう。
更新日時:2012.01.26

将来の可能性

 攻守にまとまりがある選手で、大学では強豪大学に進んでも出場機会が見込めるだろう。一つ一つのプレーを確実にこなす選手なので、たとえ知名度が低くても、きっちりとやる環境の下で、攻守の技術を磨いていってほしいと思っている。  下級生の頃から見ていた選手だったが、最終学年で惹かれるような地道な積み重ねがあったからだろう。是非、上の舞台でも地道な積み重ねる姿勢を忘れずに3,4年後にはドラフト候補として連ねる選手になってくれることを期待したい。
更新日時:2012.01.26

寸評

 2年生の時は、三塁手として甲子園に出場。最後の夏は、1番・遊撃手としてチームを引っ張りました。2011年度の、新潟を代表する野手だと言えるでしょう。 (第一印象)  遊撃手としては、捕ってから次の動作への切り返しの速さには目を見張るものがあります。また、非常に球足の速い打球を連発する強打者といった感じでした。 (長所)  捕ってから動作が速いだけでなく、深いところからでも刺せる強肩ぶりも目を見張ります。元々三塁手のせいか、キャッチングやフットワークは固くぎこちなく見えるのですが、そういった部分でプレーの粗さを補っています。  鋭い打球が、右に左へとはじき返されます。打撃の資質では、文句なし2011年度の明訓打線で一番でした。 (課題)  始動が遅すぎるために、今後上のレベルの野球での、スピードやキレに苦労するかもしれません。また始動~着地までの「間」が短いので、打てるタイミングが限られます。狙い球を絞って、その球を逃さない「鋭さ」が求められます。ただ意識の高い彼のプレースタイルからも、そういった打撃は向いていると思います。  踏み込んだ足元が、インパクトの際にブレてしまいます。そのため外角の厳しいコースや逃げてゆく球に対しては、対応するのが厳しいのではないのでしょうか。これからは、上半身と下半身のバランスの取れたスイングが求められます。
更新日時:2012.01.24

将来の可能性

 身体能力が高く、各動作にスピード感があるのが好いですね。そういった高い身体能力は、これからの野球でも存分に生かされるでしょう。大学での活躍、あるいはその上の社会人やプロという可能性すら感じさせる素材であり、これからも注目して行きたいナイスな選手でした。
更新日時:2012.01.24

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