高校野球ドットコム

卒業生
村田 陽春

村田 陽春(日南学園)

都道府県:
高校:
学年:
2012 年卒
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
173 cm
体重:
83 kg
データ最終更新日:2011年9月4日

寸評

 2011年度の日南学園は豊富な投手陣となっているが、その中心となったのは左腕の古市 賢助と右サイドハンドの村田 陽春だ。帽子が吹き飛ぶほど力投を魅せるサイドハンドを取り上げたい。

(投球スタイル)
ストレート 137キロ
常時130キロ~136キロ
スライダー 120キロ前後
シンカー  115キロ前後
カットボール 130キロ前後
力強い腕の振りから投げ込むストレートは常時135キロ前後を計測。スピードは平均的だが、フォームの力強さが一段と力強さを感じさせてくれる。調子が良ければ140キロに到達していてもおかしくないストレートを投げている。変化球はスライダー、シンカー、カットボール。3球種とも鋭角に曲がるものではなく、あくまで芯を外すためのものであり、とにかく気迫で押す彼にとって変化球が有効活用している配球は見られなかった。

(配球)
右打者には外角中心にストレート、スライダーを集めながら投球を組み立てていき、時折インコースへぐっと投げ込んでいく。とにかくストレートで押していく投球だが、一本調子のため配球が読まれやすいのが欠点だ。

左打者には外角中心にストレート、スライダーを集める配球だ。

とにかく彼の投球は押す投球。懸命さが伝わってくるし、それで三振でねじ伏せることができれば、チームの勢いを乗せることが出来る投球。ただ時にはかわす投球、かわす技術を身につけるのも長く活躍するカギである。

(クイックタイム・フィールディング)
クイックタイムは1.05秒~1.15秒と高速クイックは見せており、フィールディングの動きも良く、体の切れを感じさせる。牽制はそこまで入れるタイプではない。

(投球フォーム)
ワインドアップから入る。左足をゆったりと上げていき、右足は一本足で立つ。足が上がりきったところで一度テンポを止めている。非常にバランスの良い立ち方となっている。左足を三塁側に向かって伸ばしていき、軸足に体重を乗せていき、インステップ気味に着地する。始動してから着地するまでがゆったりとしており、しっかりと体の力を溜めこんだ体の使い方をしている。

左腕のグラブは斜めに伸ばして正対させていき、左腕のグラブにしっかりと抱え込んでいく。サイドスローにとってはグラブの抱えは必須であり、左腕の使い方は秀逸。しっかりと体に抱え込むことができており、インステップのため体のブレは少ない。

テークバックは右ひじを折りたたむように取っていき、しっかりとトップを作りリリースに入る。肘が立って使うことができており、投げ方としては良い。最後のフィニッシュでは軸足の蹴りあげと体幹に鋭い切り返しによって躍動感溢れるフィニッシュとなると思うが、インステップにより腰が詰まり思うように推進していかない弊害もある。ただインステップでも下半身を柔軟に使えるかによっては負担の軽減はできるので、彼の下半身の使い方を見ると両膝を柔軟に使うことができている。

将来の可能性

 体の強さが感じられるサイドスローであり、小手先を嫌う力強い投手だ。まだ高校生の体なので、伸びしろは十二分にあり、球速は伸ばしていけるタイプだと思うが、強烈なインステップから投げる投手のため飛躍的に球速は伸びることなく、140キロ前後に留まるのではないかと思う。

 この投手は押す投球が売りだが、かわす投球とかわす技術も覚えてほしい。強烈なインステップをしているので、プレートの三塁側に立って横の角度を活かす工夫を見せる努力も必要。押していくだけではなく、プレートの立ち方まで工夫するのが上で活躍する投手にとって大事な要素である。彼が本格化するのは大学以降になってからであろう。ぜひ開花することを期待したい。

情報提供・文:2011.09.03  河嶋 宗一
  • 2011 年 9 月

関連選手

関連記事

選手検索

名前
高校
都道府県
学年
ポジション
投打

RANKING 人気記事