水上 由伸選手 (帝京三)
寸評
投げては、MAX145キロを誇る速球派。打っては、夏の山梨大会緒戦で二発の本塁打を放つなど、強打の三塁手としても活躍。プロ志望届けを提出し、俄然注目度が上がっている。 (ここに注目!) 野手としての才能も買われているが、下級生から活躍してきた投手としてのレポートを今回は行ないたいと思います。 (投球内容) セットポジションから、一気に足をグワッと高くまで引き上げてきます。ストレートは常時135キロ~140キロ前半ぐらいでしょうか。横滑りスライダーとのコンビネーションで、時々縦に沈む球があります。 クィックは1.05秒前後とまずまずで、フィールディングも三塁を守ることもあるので、なかなか打球への反応素早く上手い部類。細かい投球術、コントロールありませんが、要所でズバッと良いところに決められます。 <長所> 腕を強く振ることができ、速球と変化球の見極めは困難。ボールにも適度に体重が乗せられており、打者の手元まで勢いの落ちないボールが投げられています。 <課題> 身体の開きが少し早いので、球筋がいち早く読まれやすいのが欠点。コースを突いた球でも打ち返されてしまったり、低めに落ちる球が見極められてしまったりと、ボールの威力を充分生かしきれてきません。
更新日時:2016.10.09
将来に向けて
中背の投手であり、やはりプロを目指すのならば打撃の方の才能なのかもしれません。しかし大学などで野球を続けるならば、投手としての可能性も捨てきれません。ドラフトでの指名があるかは微妙ですが、今後も注目してゆきたい好投手でした。
更新日時:2016.10.09