水野 隼斗選手 (北陸)
寸評
長身から振り下ろす角度ある直球と曲りが大きいカーブが光る好左腕で、さらに球速面がぐっと伸びてくれば、面白い投手。 (投球内容) 左オーバーから投げ込む直球は、常時120キロ後半~132キロ。左腕で、この球速はまずまずで、来季から135キロ前後まで持っていきたいところ。一番の武器は縦に大きく割れる100キロ台のカーブ。打者の手元でブレーキがかかり、一気に落ちてくるので、捉えるのはかなり難しい。115キロ前後のスライダーを交え、コントロール良く決まっていくと、三振の山を築く。 ストレートは基本的に高いが、カーブをうまく使って、高低を意識させた投球ができるのが最大の強みといえるだろう。 (投球フォーム) ワインドアップから始動し、右足を高く上げていきながら、左足のひざを曲げてしっかりと立つ。この間が実にゆったりとしている。そこから右足を一塁方向へ伸ばしていきながら、重心を少しずつ下げていきながら、前膝を伸ばしてインステップ気味に着地を行う。 右腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、開きを抑えて、テイクバックの動きを見ると内回りの旋回をしていきながら、トップを作る。そこから縦の動きで一気に振り下ろす。縦の動きを重視した投球フォームであり、独特の曲りをするカーブも投げられるのも、縦の動きができているから。しかしカーブを投げる時は結構捻って投げているので、故障には気を付けてほしい。
更新日時:2015.12.26
将来の可能性
縦の変化が使えるという意味では、なかなか面白い投手。まだ体も大きくなるだろうし、それによって球速・球威も高まって、コントロールも安定すれば、さらに注目度を浴びる投手になっていくのではないだろうか。
更新日時:2015.12.26