神村 月光選手 (滋賀学園)
寸評
選抜大会では、新2年生ながら野球センスの高さを存分に魅せつけました。3回戦(観戦レポート)では優勝した智辯学園に敗れたものの、その存在を全国に知らしめることができたのではないのでしょうか。 (第一印象) 体格には恵まれませんが、指先まで神経が通っていて投手をするために生まれてきたような選手。 (投球内容) 球速こそ135キロ前後ですが、打者の膝下の高さで伸びて来る、回転の良いストレートは独特。更に指の間から抜けて来るようなカーブのブレーキも一級品。マウンド捌き・コントロール・ボールの威力など、すべてにバランスが取れている。 クィック・牽制・フィールディングなどにも優れ、あとは連投に耐え得る体など、筋力・スタミナをいかに養って行けるか。 <長所> グラブを内に抱えられており、両サイドの投げ分けは安定。足の甲で地面を捉えており、小柄でもボールを膝下に集められます。「球持ち」もよく、微妙なコントロールがつけられるところも素晴らしい。 腕もしっかり最後まで振れており、速球と変化球の見極めも困難。ボールにも適度に体重が乗せてから投げることができ、打者の手元まで生きた球が投げられます。 <課題> 「着地」までの粘りや、体の「開き」が若干早い気がします。この辺がもう少し粘れるようになると、更に嫌らしいピッチングができるのではないのでしょうか。
更新日時:2016.04.19
将来に向けて
すでに完成度の高い選手で、今後どのぐらいの上積みが残されているのは微妙なところ。それだけによほど来夏までに伸びない限り、とりあえずは大学や社会人などで様子をみたいという判断になりそうなタイプ。 現時点ではドラフト候補の匂いはしてきませんが、その辺が変わって来るのか注目したい。いずれにしても、長く野球界に携わって行ける選手ではないのでしょうか。
更新日時:2016.04.19