地下 嘉人選手 (東海大望洋)

地下 嘉人

球歴:東海大望洋

都道府県:千葉

ポジション:捕手, 外野手

投打:右 / 左

身長:181.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

 1年生の時からチームの中軸を担ってきた 地下 嘉人 が、最後の夏を迎えた。主将としてチームをまとめる重圧の中、高校生活最後の試合で、悔いを残さないプレーを魅せてくれた。 (どんな選手?)  地下の素晴らしいところは、力みのないフォームから素直にバットが出てくるところにある。1年生の頃から主軸を任され、甲子園も経験したその自信が、プレーにも良い意味での余裕となって現れている。 (打撃内容)  前の足を軽く引いて、実にリラックスして打席に立てています。強打者ですが、早めに始動するなど長打よりもアベレージを重視したスタイル。そのため打球の多くは、センター中心にはじき返されます。足を引き上げる「間」が作れるので、いろいろなタイミングでボールを捉えることができます。真っ直ぐ踏み出して来ることからも、内角でも外角の球でも打ち返したいと言う、彼の幅の広い打撃を象徴しています。  しいて残念な部分をあげれば、バットを引くのが遅くトップの形を作るのに時間がかかります。そのため一定レベル以上の球速やキレには差し込まれることが予想されます。バットの振りだしは無理なく振り下ろされていて、最後までしっかり振り切る力強さもあります。ボールを遠くに運ぶタイプではないのですが、非常に無駄な動きの少ないシンプルなスイング。更にそれを、自然体に行えているところが素晴らしいです。 (守備・走塁面)  一塁までの塁間は、4.35秒前後と、左打者としては中の下レベルと足を売りにするほどではありません。実際そのプレーを見ていても、走力で勝負しようと言う意志は感じられません。しかし左翼守備の打球への反応や落下点までの入りなどを見ていると、けして下手な選手と言う感じは致しません。むしろ打力を活かすために、守備的負担を少なくしていたのかもしれません。ただスローイングを見る限り、肩は強くないはずです。そう考えると、上のレベルでも左翼を無難に務めるタイプとして、打撃に期待をかけたい選手と言うことになります。
更新日時:2011.07.13

将来の可能性

 けして派手さはないのですが、確かな打撃技術と能力を持っている選手です。守備・走力も光るものはありませんが、自分のできる範囲のことはやろうと言う感じは致します。ドラフト候補と言うタイプではありませんが、大学などでも勝負強い打撃で活躍が期待されます。この自然体のプレーを忘れなければ、上のレベルでは再び全国の舞台で活躍する日が来るのではないか、そんな明るい展望を抱かせてくれる好選手でした。
更新日時:2011.07.13

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