目白研心vs都立北豊島工
1次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
目白研心が快勝で本大会へ!先発・服藤が6回無四球投球!
目白研心6番・松原康介
<春季東京都高校野球大会1次予選:目白研心10-0北豊島工(6回コールド)>◇21日◇代表決定戦◇明中八王子高校
12日より始まったブロック予選も終盤に入り、続々と都大会の切符をつかむチームが出てきた。
21日、明大中野八王子のグラウンドでは、目白研心が北豊島工を10対0の6回コールドで下し、4月からの都大会の切符をつかみ取った。
初回から4番・星野 匠内野手(3年)の一打で先取点をつかむと、2回には8番・岩村 哉汰外野手(3年)のホームラン。3回には2死二塁から6番・松原 康介(3年)の一打など、6回までで10安打に加えて、相手のミスなどで10得点を記録。北豊島工に主導権を渡すことなく勝利したが、唯一3安打を記録した6番・松原のバッティングが目立った。
軸足にきちんと体重を乗せて球を引き付けると、大きいスイングで打球を飛ばしていく打撃が特徴的だった。「強引に引っ張ってしまったところは反省です」と厳しい評価だが、3安打を放ったことは、都大会に向けて自信になる結果だ。
自分と体格が似ているというところから、「西武の森 友哉さん(大阪桐蔭出身)や、楽天・浅村 栄斗さん(大阪桐蔭出身)は、しっかり軸足に体重を乗せて打っているので、真似させてもらっています」。このおかげでしっかりとタメを作って打てるようになり、打撃技術が向上したという。
「気持ちの浮き沈みが少ないので、捕手としても打者としても信頼している松原が6、7番あたりにいてくれるのは心強い」と鈴木監督も信頼寄せるスラッガーだが、その松原が捕手として「一冬かけて球が伸びるようになってきた」と成長を感じているのが、公式戦初先発ながら、6回無四死球の投球を見せた服藤 涼投手(2年)である。
「ここ最近で成長してきて、調子も良かった」ということで、鈴木監督は先発に抜擢。見事、期待に応える形になったわけだが、「直球は走っていましたが、コースやテンポは修正していきたいところです」と都大会への反省を忘れなかった。
1次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
目白研心先発・服藤涼
元阪神・藤川 球児さんの火の玉ストレートをイメージして、「伸びのある真っすぐを投げられるように、腕を縦に振って、リリースでもたたきつけるようにしました」と伸びる球を投げられるよう、工夫を凝らした。
冬場に股関節、肩甲骨といった部位の柔軟性も高めてきたことで、フォームの中に力強さや、しなりも生まれてきたという。一冬かけて取り組んできたことが、徐々に実を結びつつある。これには指揮官も「想像以上の成長をしてくれている」とコメント。秋は四本 隼風投手(3年)と野村 遥翔投手(2年)が主力投手だったが、服藤が加わることになれば、目白研心にはこれ以上、頼もしい存在はいない。この試合でつかんだ自信を、都大会でも発揮してほしい。
対して敗れた北豊島工は、登録メンバー9人とギリギリで大会に挑んだ。初めてとなる春季大会に加えて活動自粛の関係で、1か月半は練習できなかったこともあり、最初は硬さも見られた。しかし「自分たちで雰囲気を作れたのはよかった」と永山監督も評価するように、徐々に選手間で声を掛け合って、自分たちの野球をやろうとしているのはわかった。
「今日は打たせて取る投球を心掛けました」というエース・野口 正人投手(3年)が、カーブを効果的に使いながら、低めに球を集める投球が功を奏して、途中からはリズムの良い野球が展開できた。
ただ「ここからは技術もしっかり磨いていければと思います」と永山監督は夏に向けて選手個々の成長を促す意思を示すように、やるべきことはある。4月から入学する新入生とともに、さらに成長した姿で夏の大会に挑む。
(記事:田中 裕毅)
1次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
北豊島工1番・松下一輝
北豊島工2番・大野龍生
北豊島工3番・伊藤雄大