試合レポート

比叡山vs水口

2020.07.23

背番号15・倉重拓実がスタメン抜擢に応えるツーラン!先発全員安打で快勝!

比叡山vs水口 | 高校野球ドットコム
1回表に先制打を放った千本峰久(比叡山)

 春夏合わせて13回の甲子園出場回数を誇る比叡山水口相手にコールド勝ちを収めた。

 比叡山は1回表、二死三塁から4番・千本峰久の中前適時打で先制。さらに相手守備の乱れから1点を加える。2回表には押し出しで1点を追加すると、なおも一死満塁のチャンスで3番・島口裕輝(2年)が右中間に2点適時二塁打を放ち、リードを5点に広げた。

 序盤から打線の援護をもらった比叡山の先発・風折賢吾(3年)は、力のあるストレートを武器に5回まで水口打線をわずか2安打に抑える好投。6対0と比叡山ペースで5回を終える。

 何とか反撃の糸口を掴みたい水口は6回裏、二死二塁から5番・倉重拓実(3年)が右翼席に飛び込む2ラン本塁打を放ち、待望の得点を挙げる。倉重は背番号15と本来は控え選手だが、直前に打撃の調子が上がっていたこともあり、井ノ尾秀徳監督はスタメンに抜擢。指揮官の起用に見事に応えて見せた。

 これで水口に反撃ムードが漂ったが、7回表に5番・岩橋皇(3年)の3ランなどで比叡山が4点を奪って勝負あり。7回裏の水口の攻撃も3人で終わり、コールドゲームが成立した。

 「ここ数日、打線がよく振れていました。序盤に点数が取れたのが非常に大きかったと思います」と試合を振り返った比叡山の河畑成英監督。この日は投手の風折を除いて先発全員安打と打線の好調ぶりをアピールした。

 甲子園を懸けた大会ではないが、「やるからには滋賀県で一番を獲ると言い続けています」と話したのは主将の千本。伝統校の誇りに懸けて、一昨年の春以来となる優勝を目指す。

(取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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