郁文館vs豊南
郁文館 接戦を制し2回戦へ
手に汗を握る熱戦となった。
試合序盤は両校ともにスコアリングポジションにランナーを進めるも得点ならず。
試合が動いたのは中盤4回表。
郁文館は１死から6番熊須景介がライト前ヒットで出塁すると、7番小暮直輝、8番伴篤史が連続デッドボールで出塁。満塁のチャンスを作る。ここで打席には9番福田龍之介。福田の打球はサードへ。ただ幾分つまったのが幸いした。サードランナー熊須が好スタートをきり郁文館が1点を先制する。
1点を先制された豊南は6回裏反撃に出る。1死から3番篠原正紀がライトの頭上を越えるスリーベースヒットでチャンスを作ると、4番正木魅の打球はセカンドのエラーを誘い、同点に追いつく。
しかし、追いつかれた郁文館は直後の7回表。ツーアウトから2番石井涼介が四球で出塁。盗塁を決める、更に捕手からの送球がセンターにそれる間に一気にサードを落としチャンスを広げる。
次の1点が試合を大きく左右する終盤。
ここで打席には3番小林翔波。ふらふらと上がった打球はファースト後方へ落ち、これがタイムリーツーベースとなり、2対1。すぐに郁文館が逆転に成功した。
試合はそのまま1点差を郁文館を守りきり、初戦を突破した。
この試合、勝利の立役者はエース・福田龍之介。
182cm73キロの細身のサイドスローは、5回以外は毎回ランナーを出す苦しいピッチング。
しかし、内外・高低を丁寧に投げ分け、ピンチをしのぎ、豊南打線を1点に抑え郁文館に勝利を呼び込んだ。
持ち前の守りの野球で初戦を突破した郁文館。
次戦は都立両国と3回戦進出をかけ12日[stadium]明大球場[/stadium]で対戦する。
(文=編集部)
