東京都市大塩尻vs加茂暁星
チャレンジャー・東京都市大塩尻が加茂暁星に打ち勝つ
4番・内山翔太郎（東京都市大塩尻）
「結果がすべてなので、とりあえず一つ勝てて良かったです」
東京都市大塩尻の長島由典監督は、試合を終えて安心したホッとした表情を見せた。
10日に開幕した秋季北信越大会。[stadium]富山市民球場アルペンスタジアム[/stadium]で行われた東京都市大塩尻（長野3位）と加茂暁星（新潟1位）の1回戦は、東京都市大塩尻が序盤の集中打で初戦を突破した。
初回に2点を先制した東京都市大塩尻は、2回表にも7番・武井玲欧のセンター前タイムリーで追加点を挙げる。
3回表には、一死二塁から3番・米本大陸がこの日2本目となるタイムリーヒットを放ち、着実に得点を重ねた。
投げては先発の三澤が粘りのピッチングで試合を作った。
真っ直ぐ、変化球共に低めに集っており、得点を奪われても大崩れすることなく淡々と投球を続ける。4イニングを投げて被安打5、自責点1、1失点と仕事を果たした。
加茂暁星打線は3回に1点を返したが、4回にも守備のミスから再び追加点を許し、東京都市大塩尻に流れを渡す形となる。
東京都市大塩尻の島田監督が、「チャレンジャーの気持ちで臨んだ」と語ったように、派手さはなくても着実に得点を重ねた。
試合は、東京都市大塩尻がその後も得点を重ねて9対3で勝利。試合後、長島由典監督は「前半は良い戦いが出来たと思います。できるだけフライを打たないように指示を出して、2回以降
は足も使うことができました」と選手たちの戦いぶりに笑顔を見せた。
またこの試合では、4番の内山翔太郎が3本の長打を放つなど活躍。
「変化球にタイミングが合いました。初回に点が取れて楽な展開に出来たと思います。次も挑戦者の気持ちでいきたいと思います」と語り、次戦に向けても気持ちを引き締めた。
東京都市大塩尻は、準々決勝では星稜と対戦する。
今や全国屈指の強豪となった星稜を相手に、どんな戦いを見せるか注目だ。
一方、敗れた加茂暁星は、5つのエラーが失点に繋がり守備力の課題が浮き彫りとなった。打線の軸である伊藤謙吾は「守備が課題なので、技術的にも精神的にも成長しないと」と話しており、この冬でどこまで成長を見せるのか注目だ。
（文＝栗崎祐太朗）
