2投手のリレーで7回ノーノー達成!報徳学園がコールド勝ちで初戦突破

報徳学園先発・盛田智也
<秋季近畿地区高校野球大会:報徳学園11-0箕面学園(7回コールド)>◇23日◇1回戦◇紀三井寺公園
兵庫1位の報徳学園が近畿大会初出場の箕面学園(大阪)を7回コールドで下した。
報徳学園は1回表、1死二、三塁から4番・石野 蓮授外野手(2年)のセンターへの2点適時二塁打で先制。その後も打線が繋がり、打者9人の猛攻でいきなり4点を奪った。
さらに4回表には1死一、二塁からプロ注目の捕手で主将の堀 柊那捕手(2年)の中前適時打で1点を追加すると、なおも二、三塁のチャンスで石野が左中間に3ラン本塁打を放ち、大阪大会3位決定戦で完封した相手先発の金沢 悠人投手(2年)をノックアウトした。
守りでもエースの盛田 智矢投手(2年)が快投。「状態はそんなに良くない」と大角健二監督は話していたが、最速141キロの直球と100キロ台のカーブの緩急で打たせて取る投球を見せ、6回を投げて2四球無安打無失点と見事な投球内容だった。
「点差も開いていたので、そこまでノーヒットは意識せずにとりあえず0点で1回ずつ投げていこうと思っていました」と語る盛田。無安打投球にも冷静な口ぶりで取材に応えていた。
7回に登板した間木 歩投手(1年)も三者凡退に抑え、2投手のリレーで7回コールドながら無安打無得点試合を達成。打線も13安打11得点と力を発揮し、次戦に向けて弾みが付く試合となった。
特に収穫だったのが堀の復調だ。兵庫大会では不調だったが、この日は5打数4安打1打点の活躍。「結果的には4安打になりましたが、まだ甘い球を仕留め切れていないので、まだまだ伸ばしていける部分はあると思います」と決して満足していないが、中心選手に当たりが出たのはチームに好影響をもたらすことだろう。
準々決勝では強敵の履正社と対戦する。「まずは自分たちの野球をすることを一番にやっていけたら良いかなと思います」と堀は次戦を見据えていた。
(取材=馬場 遼)