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金光大阪先発・古川温生

 金光大阪は、そのまま9対0の7回コールドで勝利した、古川の好投に、各打者の癖の少ない鋭いスイングが見せる繋ぎの攻撃が光った。ベスト8に入るのも納得いく戦力だが、その要は4番・捕手で主将の岸本だ。

 特に光るのは守備。イニング間の二塁送球は1.83秒(手動計測)をマーク。手元で捕球すると、素早い握り替えから遠投100メートルの強肩を活かしたライナー性のボールを投げ込む。キャッチングに関しても低めのボールを捕る際に、ミットがあまり下がらない。捕手として必要な技術は十分備わっている。

 今夏を経験しているだけの実力を見せてくれたが、それ以上に気になったのはプレー以外の部分だ。

「ミットの奥に刺すように投げてこい」
「真ん中付近に来い」

 岸本が試合中、マスクを被っている時に発していた一言だ。身振り手振りも交えながらピッチャーに意志を伝える。野手への声掛けも忘れない。チーム全体を巻き込める統率力は、まさに「グラウンドの監督」だった。

 岸本主将の働きについて横井監督は「中学時代に見た時から、今の子にないような伝える力がある選手でした。ウチのような大所帯でチーム運営するうえでは、彼の存在はとても大きいです」と絶賛する。

 太鼓判を押される岸本は、声掛けに関して「宝塚ボーイズ時代の奥村監督に指導いただいてから強弱を付けて伝えるようにしています」と田中 将大を輩出した名門チームでの経験が今に繋がっていた。

「キャッチャーは全員に表情が見られているので、いい方向に持っていけるようにテンポを作るようにすることが大事だと思っています」と普段から意識をしてマスクを被る岸本。準々決勝でもチームを引っ張っていけるか注目だ。

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