大冠の猛攻を振り切り、大阪桐蔭が3年ぶりの夏切符

 準決勝までの7試合で55得点。打力が武器の大冠はここまで全試合で先攻を取ってきた。初の甲子園出場を目指す大一番でももちろん変わらず。初回、先頭の飯隈亮太(3年)が相手の失策で出塁すると、無死一塁から2番・寺地広翔(3年)は2球続けてバントの構えからヒッティング。今年、公式戦で負けなしの王者・大阪桐蔭を相手に攻める姿勢を見せた。打線は大阪桐蔭のエース・徳山 壮磨(3年)のストレートにも振り負けていない。2回にもキャプテン・猪原隆雅(3年)の安打から一死一、二塁とチャンスを作る。その裏に先制を許したが、3回、自慢の打線がつながった。

 飯隈の安打、寺地の送りバントで得点圏に走者を進め、3番・冨山翔也(3年)がライトへ二塁打。さらに4番・辻 晃志(3年)がサード強襲の安打を放ち満塁とする。この場面で第1打席で徳山のストレートを捉えていた猪原が、今度はスライダーにうまく合わせてセンター前に2点適時打を放ち逆転に成功、さらに寒川勇海(3年)が左中間を割る2点適時二塁打を放ち、犠打を挟んでの5連打で4点を奪った。

 序盤でリードされる展開、前日の履正社戦と同じ状況となった大阪桐蔭は、この日も同じように粘り強くその差を詰める

 3回裏に2四球をもらうと山田 健太(2年)の適時打で1点を返し、5回には福井 章吾(3年)、中川 卓也(2年)の連打と山田の四球で満塁とすると、根尾 昂(2年)がストレート、スライダー、どちらも際どいコースをきっちり見極め、押し出し四球を選ぶ。コントロールに優れるはずの大冠の先発・丸山 惇(3年)は坂之下 晴人(3年)にも四球を与えてしまい、試合は4-4の同点となった。6回には藤原 恭大(2年)がライトスタンドへ一発を放ち勝ち越しに成功。3回につかまった徳山も4回から8回まで許した安打はわずかに2本、無四球と制球も良く、大冠打線に付け入る隙を与えない。連投のエースに応えたい打線は8回に6本の長短打を集め一挙5得点。大冠は粘投のエース丸山に代えて7回途中から宮内竜也(3年)、土井祐我(3年)、村上遼成(2年)と小刻みな継投を見せるが大阪桐蔭の打力はその上を行き、打者一巡の猛攻で試合は決まったかと思われた。