堤口 峻太選手 (函館大有斗)
寸評
この夏の南北海道大会でも、主戦として決勝戦までチームを導いた大型左腕です。あまり下半身を上手く使えていないフォームですが、ストレートがピュッと勢いと角度を感じさせます。球速は、常時130~135キロ強ぐらいで、まだまだ球が暴れることが結構あります。ただこの投手の好いのは、変化球。左腕らしいブレーキの効いたカーブに、低めのボールゾーンに切れこむスライダーなど、変化球が低めに集まる点。速球で制球を乱しても、変化球でカウントを整えたり、勝負できるキレがあります。それに右打者には、外に逃げるスクリューボールのような球もあり、この球がモノになるようだと、かなり投球の幅が広がりそうです。 フィールディングも素早いですし、クィックも1.2秒前後と基準レベル。マウンドさばきも悪く無いので、試合を作ることもできます。まだ球に凄みがないのと、勝負どころでの精神的な弱さなどは感じますが、一冬超えて球威・球速が増しているようだと面白い存在になっていると思います。
更新日時:2011.01.03
将来の可能性
20011年度の北海道を代表する左腕として、ぜひ注目したい一人です。高校からプロとは行かないかもしれませんが、大学など長い目で追いかけてみたい選手です。投球の基礎はできておりますので、素直に肉付けして行けると面白いと思います。あとは、投球フォームや投球自体に、粘っこさが出てくるといい味が出てくるんじゃないのでしょうか。
更新日時:2011.01.03