後藤 大輝選手 (都立桜町)
寸評
春先から都立の逸材として注目されていた 後藤 大輝 。私自身確認できたのは、彼の高校生活最後の試合となってしまった。相手は、プロ注目の 吉本 祥二 のいる足立学園。バックネット裏には、30人越えるスカウトが集結した。 (投球内容) 176センチの中背の体格ながら、腕を真上から振り下ろす角度のある投球が自慢。球速は、常時135キロ前後のストレートで、MAXは86マイル(137.2キロ)まで記録。変化球は、カーブ・スライダーなどがある。ただその投球の多くは、自慢のストレートで押すピッチングだった。 その投球は、細かいコースの投げ別けと言うよりはストライクゾーンの枠の中に思いっきり投げ込んでくるといった感じ。特にストレートが低めに決まればいいのだが、高めに甘く浮くケースが目立つ。更に目先を変えるはずの変化球も、その制球・キレともイマイチで、自分の投球をどんどん窮屈なものにしてしまう。そのため一定レベルの打力があるチームならば、甘い球を見逃してくれない。 クィックこそ、基準タイム以上で投げ込める素早さはあるが、投球における「間」や、マウンド捌きに関しては経験不足は否めない。これから上のレベルの野球を経験することで、改善して行くことが望まれる。 (投球フォーム) 気になるのは、着地までの「粘り」に欠け、いつも同じリズムで投げ込んで来るところ。更に腕を真上から無理に振り下ろして来るので、腕の回旋がスムーズではない。これでは体にも負担はかかるし、滑らかなフォームの実現も厳しいだろう。もう少し自然体で投げ込めるフォームを、これからは模索して行くべきではないのだろうか。
更新日時:2011.07.15
将来の可能性
まずは、大学などで段階を踏んでレベルアップを目指すべきだろう。本格的な指導やトレーニングを積んで行くことで、まだまだ成長は期待できる。ただあまり名門や強豪校に進んでしまうと、そのギャップに戸惑う可能性も否定できない。中央の大学にこだわらず、地方リーグなどで野球に力を入れているような学校の方が、彼には向いているのではないのだろうか。 ドラフト候補と呼べるだけの力はまだなかったが、可能性を感じさせる素材。じっくりと段階を踏んでレベルアップしていったものの方が、長い目で見れば逆境にも強い。焦らず着実に、自分の合ったスタイル・道を模索して行って頂きたい。
更新日時:2011.07.15
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チームメイト(高校)
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