佐伯 幸大選手

佐伯 幸大

球歴:

ポジション:投手

身長:176.0 cm

体重:79.0 kg

学年:卒業

寸評

拓大紅陵のサウスポー。昨年から中心投手として活躍し、決勝戦でも登板を果たしたが、早々と降板し、エースの海野にマウンドを譲り渡したが、海野が決勝打を打たれ甲子園行きをあと一歩で逃した。1年間は目立った成績を残せず、迎えた最後の夏は4回戦で習志野と対戦。7失点を喫したが、息詰まる戦いを展開し、勝負を全うした姿にはまだ頼りない去年の姿に比べれば一段と成長した印象を受けた。卒業後は社会人・かずさマジックで内野手としてプレーすることになった。投手・打撃のレポートを振り返りたい。 (投手) 左サイド気味から投げ込むストレートは常時125キロ~130キロ中盤ぐらいは出ているだろう。鋭い腕の振りから投げ込むストレートのキレは中々のもので、対角線に切れ込むストレートは左打者にとっても、右打者にとっても打ち辛い。変化球はスライダー、カットボール、カーブ。 (打者への攻め) ・右打者 右打者には外角中心にストレート、スライダーを投げ分けていく配球。時折、内角へずばっと突きながら、内角を意識させ外角で打ち取る配球だ。 ・左打者 左打者には外角中心にストレート、スライダーを投げ分ける配球。要所で高めの釣り球を使いながら抑える投球を見せている。 自分の間で投げることができており、捕手のサインに首を振りながら自分の投げたいボールを投げている。しっかりと考えて投げているのが見て取れるし、並みの県立高校の投手と比べれば投手らしさを感じる。 (クイックタイム・フィールディング) クイックタイムは1.1秒~1.2秒台と素早いクイックが出来ている。フィールディングの動きも良く、牽制の上手さも悪くない。 (投球フォーム) ワインドアップからゆったりと入る。右足を回しこむように上げていき、軸足は真っ直ぐ立つ。右足を二塁方向へ送り込んでいき、着地を測る。右腕のグラブを斜めに伸ばしていき、開きを抑え込んでいき、強烈に腕を振っていく。沈み込みが激しいフォームで、膝への負担が大きいフォームをしている。腕の振り自体は鋭く、肘もしならせて使うので、キレの良いストレートを投げることが出来ている。 (打撃) 打者・加藤として見るのならば、バットコントロールの良さか。 スタンスはスクエアスタンス。グリップは肩の位置に置いて背筋を伸ばし、膝を曲げて構えている。投手の足が着地する寸前に始動を仕掛け、足をすり足気味に上げていき、真っ直ぐ踏み込んで打ちにいく。トップの動きを見ていくと小さく取っていく。グリップは入り過ぎない。外角の対応力は高く、遠回りすることなく捉えることができる。確かにミートセンスの高さは光るが、まだスイングは弱く、投球以上のものを感じることはなかった。
更新日時:2011.02.17

将来の可能性

左腕という優位性だけではなく、自分の間、考えで投げることができている投手で、今後の成長が楽しみだと思っていたが、社会人の舞台で野手として挑戦するのだから驚きである。野手としてはミートセンスが光る選手だが、それは高校レベルの話。社会人レベルで通用するには一から鍛え直さなければならないのだ。社会人では覚悟を持ってプレーしていかなければ、伸びることはない。数年後に野手として注目を浴びる存在になっていることを期待したい。
更新日時:2011.02.17

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