石川 雄大選手 (都立武蔵村山)

石川 雄大

球歴:都立武蔵村山

都道府県:東京

ポジション:捕手

投打:右 / 左

身長:170.0 cm

体重:69.0 kg

学年:卒業

寸評

 2013年度の東東京は石川 亮(帝京)が注目されるが、彼以上のスローイング能力を持つ捕手がいる。その名は石川 雄大。彼のスローイングに目を奪われた。二塁ベース上に一直線へ伸びるスローイングを見て、驚かされたのだ。新チームに見た高校生捕手ではNO.1のスローイング能力のある持ち主だ。 (打撃)  非常にミートが上手い打者。この試合では6打数3安打。凡退となって打席も芯に当ててライナー性の鋭い打球を飛ばすことが出来ていた。レベルの高い好投手相手にも結果を残すことが出来る打者だ。  スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いてやや背中を曲げて、しっかりと投手を見据えて構えることが出来ている。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げて真っすぐ踏み込んで打ちに行く。頭の位置が動かず、インパクトまでロスのないスイングが出来ており、ミート出来ているのは良い。  170センチという体格を補うために無駄なモノを省き、自分のタイミングでボールを待ち、的確にボールを捉えるスイングが出来ている。元々、ずば抜けた身体能力があるわけではないので、地道な努力の積み重ねの上、対応力の広い打撃を見せているのだろう。 (守備)  彼の持ち味であるスローイング。強肩であることは事実だが、何より捕球してから送球するまでが速く、イニング間のみの送球であったが、1.90秒~2.00秒を計測。タイムも良いのだが、コントロールも素晴らしい。私が見る限り、殆どがピタリとコントロールされたモノだった。肩の強さに自信を持っていると思うが、二塁ベース上にコントロール投げることをこれからも意識してほしい。スローイングの実戦度では石川亮より上だと思う。  キャッチング自体はそれほど悪くない。しっかりと投手にミットを向けており、投げやすい投手に思える。  タイムを掛ける間が良く、常に野手に指示を送っており、視野が広く、気配りが出来る捕手だ。ワンバウンド処理は身体で止めることが出来ており、ハンドリングで捕りに行くことはない。  ただキャッチングの良さというのは中々判断出来ないもので、レベルの高い投手に対してしっかりと捕球出来て初めてキャッチングが出来るといえる。彼は中々視野が広い捕手なので、レベルの高い投手と受けてほしい。そういう投手を受けてどこまで持ち味を発揮できるか興味がある。
更新日時:2012.10.01

将来の可能性

 170センチ69キロと小柄ながらも攻守で高いセンスを見せるのは攻守で高い意識でやってきたからだろう。小柄で活躍する選手は身体能力に頼ることが出来ないので、努力・頭脳で補うことが出来ているのが良い。攻守の内容は特に注文を付けるところはない。あとは上のレベルを意識し、フィジカルの強化に目を向けることも大事かもしれない。 チームとしても彼を筆頭に纏まりがある好チーム。本大会で旋風を起こす活躍を見せることが出来るか注目していきたい。
更新日時:2012.10.01

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