初球から振れる準備を行う。阪神・井上広大(履正社出身)が例年の高卒スラッガーより突出している理由
井上広大
阪神の期待の和製大砲・井上広大(履正社出身)が7日、一軍デビュー。第1打席は初球から振っていき、ライトフライ。その後の打席も凡退に終わったが、初球から振れたことを高く評価されている。
これまでの活躍を振り返れば、井上は初球から振れる選手。2月15日の四国銀行戦の本塁打は初球。昨夏の甲子園決勝戦の本塁打も初球からだった。やみくもに初球を振っているわけではない。初球から打てるよう、準備しているからだ。
甲子園決勝の奥川恭伸から打った場面について井上はこう答えている。
「センバツの時に抑えたボールで次の打席に入ってくると感じたので、それを信じてみて打席に入った感じです。先制点を取られて1回も2回もランナーを出して点が取れない状況だったので、そこで何とか援護点を与えられたのは良かったと思います」
つまり決め球のスライダーで入ってくると踏んでいたのだ。
井上はプロに入っても一軍選手に見劣りしないほどの体格をウエイトトレーニングで築いただけではなく、打席内の準備力も高めてきた。ここが、例年の高校生スラッガーとは違う点ではないだろうか。
これからの打席も楽しみである。
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