3番知念が本塁打含む3安打!打線が爆発した沖縄尚学がコールドで二回戦へ進出



本塁打を含む3安打をマークした知念大河(沖縄尚学)

 初回、沖縄尚学3番の知念 大河がバットを振り抜くと打球は左中間一番奥の芝生席へ飛び込む大きな一発。コロナウイルス対策で極力声を出さないように配慮するスタンドの応援団も、思わず「おぉー!」と唸る会心の一発で打線に火がついた。

公式戦初アーチは、自身にとっても記念すべき一発

 「公式戦では初めての試合です」
 試合後、沖縄尚学の知念 大河は、興奮を抑えきれないように思わずそう切り出した。聞けば一年生大会に出場しているではないか。その大会も立派な公式戦だが「全く活躍出来なくて」

 同じ二年生で、前チームでも主力であった後間翔瑚に比べると活躍出来ていない部分と、春の甲子園に繋がる秋の大会という部分。それが「僕の高校野球公式戦初ゲーム初打席」と思ってしまった。その初々しさも、ゲームの中では別人だ。

 初回、後間 翔瑚が四球を選ぶと犠打で二塁へ。「真ん中からやや内側への甘い球」が来た知念大河がフルスイング。打った瞬間入ったと思ったという完璧な当たりは、練習試合も含めて高校通算5本目のアーチ。これで火がついた打線は二死から5番仲宗根皐がセンター前へヒット。6番・長濱 諒がレフトへの二塁打で続くと、7番・比嘉丈人のタイムリーで二者が生還し一挙4点を奪った。

 沖縄尚学は2回、9番・前盛魁来の二塁打でチャンスを作ると知念大河がレフト前へタイムリー。内野ゴロで加点し、仲宗根皐もタイムリーを放ち7点目。4回にも知念 大河が3打席連続となるヒットで出塁すると、7打者連続長短打が生まれる。試合が決した5回にも攻撃の手は緩まず、代打・木場飛和太に2点タイムリー三塁打が飛び出すなど、17安打15得点。

 投げてはU-15の日本代表にもなった仲宗根 大斗が先発し3回を3安打無失点と、高校野球の公式戦初登板を無難にこなした。但し、比嘉公也監督は「全くの期待外」と、仲宗根 大斗のこの日のピッチングには辛口。裏を返せば期待している逸材だけに、1回裏の先頭打者へ与えた四球などがもったいないと思わせたのだろう。

 「次の日曜まで、手綱を締めてきます。」昨年優勝したメンバーに、勝るとも劣らないメンツが揃うと信じているからこそ県内連覇は最低目標。そして、九州でリベンジしてのセンバツ出場こそ、指揮官にとっても譲れないもう一つの目標なのだ。

(文=當山 雅通