驚異的な成長力!日本ウェルネス沖縄が、興南を下す!



自らの犠飛で先制し喜びを表す平良一(日本ウェルネス)

 3月31日、創部3年目を迎える新鋭・日本ウェルネスは、名門・興南と対戦。試合はなんと日本ウェルネスが8対1で8回コールド勝ちを収め、準々決勝進出。波乱の展開となった一戦を振り返る。

 好ショートストップ・平良 一葵を筆頭に個々の能力の高さは指折りのものがある日本ウェルネス。だが、まだ卒業生が居ない、現一期生と二期生の若いチームは伝統が無く、秋までは勝ち上がるのに困難だった。しかし一年生が中央大会へ進出し勝利を収めた(日本ウェルネス首里)のところから、彼らの意識が変化してきた。それがこの春の躍進につながった。

「伝統ある興南さんとやってみたい。それがナインの目標でした。」五十嵐康朗監督もナインも、やるからには勝ちにいく。臆する姿勢を全く見せない日本ウェルネスナインは、宜野湾の地で新たな伝説を刻み込んだ。

 日本ウェルネスの比屋根柊斗と、興南山城 京平。共に左腕で共にこの日136キロ〜137キロをマーク。この時期、さらにウイルスで練習不足の打者にとって、打ち崩すのは容易では無いはず、だった。

 3回、日本ウェルネスは8番髙吉悠人と9番比屋根柊斗に連打が生まれる。1番川平 真也も四球を選び無死満塁。ここで2番平良 一葵がライトへ高々と犠牲フライを上げ先制した。尚もチャンスは続いたが、ここは興南山城 京平が遊ゴロ併殺に斬ってとる。4回、日本ウェルネス沖縄は4番平良光汰が二塁打。その後興南のエラーで生還した。

 2点差を追う興南は7回、山城南海輝がレフト越えの二塁打。代打与那嶺夢樹もセンター前へ運び無死一・三塁とチャンスを広げる。しかし次打者はセコンドゴロ。興南が併殺の間にしか1点を返せないほど、この試合の比屋根柊斗は凄味があった。

「前々から力はある子。以前はその力だけで投げて、制球が定まらず試合を作れなかった。そこを指導してきた結果が、今日のナイスピッチングかな。」と五十嵐監督。

 すると打線はその裏、川平 真也に大きな2点タイムリー三塁打が生まれるなど3点をボードに刻み、追いすがる興南にダメ押し。8回にも髙吉悠人に三塁打が生まれ、比屋根柊斗の犠牲フライでコールドゲームにしてしまった。

「今日はたまたま。でも本当に、技術も何もかもまだまだなんです。もう一度やっても、同じゲームは出来ないでしょう。」どこまでも謙遜する五十嵐監督だが、興南相手に通用した自分たちの野球に、自信を深めたことだろう。来る日曜の準々決勝は、秋の4強である嘉手納を倒した知念が相手。そこでも勝って、沖縄ウェルネス旋風を巻き起こすことができるか、注目だ。

(取材=當山 雅通