柴引 佑真選手 (沖縄尚学)
寸評
沖縄尚学の4番打者であり、長打よりも対応力で魅了する粗の少ない打者という印象を受けます。打球はパワフルですが、強い打球で野手の間を抜けていったり、、はじきかえす打球が目立ちます。 (第一印象) 打席ではリラックスして構えられており、その精神的余裕から、勝負強い打撃が持ち味。新チームの選手ながら、グランドでのセルフコントロールの上手さが目立ちます。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間は、4.85秒ぐらいというタイムを計測。しかし実際には、もう少し早くは走れそう。ただプレーをみる限り、走力で魅了するようなタイプではないのでしょう。 一塁手としては、打球の反応も鋭く、ボール捌きも悪くありません。結構、機敏に動けるファーストという印象は受けました。 (打撃内容) この選手の対応力が高いのは、強引に引っ張りにかかるのではなく、センターから右方向への打球が多いからだと考えられます。スクエアスタンスでバランスよく構えますが、始動のタイミングが遅すぎるのは正直気になります。 <長所> 強打者なのですが、バットの振り出しが良く、ボールを捉えるまでにロスがありません。またボールを捉えてからは、大きな弧を描きシッカリ振りぬきます。 足の上げ下げが静かなので、目線がブレません。軸足にも強さが感じられ、打球が力強いのもうなずけます。 <課題> 一度引き上げた足を戻し再度ふみ出すので、始動が遅すぎることになります。そのため一定レベル以上の球には差し込まれ、打てるタイミングも限られます。あらかじめ狙い球を絞って、その球を逃さない「鋭さ」が求められます。 踏み込んだ足元が、インパクトの際に動いてブレています。これでも右方向に打てるのは、ボールを手元まで引きつけて捌いているからでしょう。ただ今の打ち方だと、外角に逃げて行くスライダーや低めの球への対処は、正直厳しいと考えられます。右打ちは上手いのですが、それは高めに浮いた球だと考えられます。
更新日時:2012.12.30
将来の可能性
一塁の守備は悪くありませんが、守備位置が限定されてしまうのと走力がないのは残念。対応力が高そうな打撃も、実は打てる球はかなり限られていることがわかりました。それでもそういった球を逃さず叩くだけの集中力と嗅覚があるのは彼の強味。これを生かした打撃で、結果を残してきました。ただ今の打撃のままならば、やはり上のレベルでの対応には苦労するはず。高校から先を見据えるならば、もうワンランク上を目指して欲しいとおもいます。選抜での更なる成長を、期待してみたい一人です。
更新日時:2012.12.30
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