打球速度139.4キロをマークする未来のスラッガーに注目　吉田正尚を意識した強烈スイング光る

　神奈川県内で実力を持つ横浜泉中央ボーイズは、ジャイアンツカップやベイスターズカップなどで結果を残している。3年生はベイスターズカップ準優勝など、実績を残して高校野球に挑んでいくが、そのなかでも柴山 竜聖選手に注目したい。

　テークバックを取ることなく、最初からトップを作った状態から、すり足でタイミングを図って、スイングしていく。縦振りのフォームが印象的で、中学生というのを忘れてしまいそうな迫力あるスイングを見せるなど、将来に期待が持てる。

　飛距離アップなどを狙って縦振りのスイングに挑戦している。「これまでのフォームの癖が出るので難しい」と試行錯誤中とはいえ、精密機器・ラプソードによる打球速度の計測は、最速139.4キロをマークするなど、ポテンシャルの高さを見せている。

　中学での3年間は打撃フォームを模索し続けたことで、通算2本塁打だったが、中学1年生から「体が小さくても、強いスイングで打球を飛ばせることに憧れた」と、今季からレッドソックスに移籍する吉田 正尚外野手（敦賀気比出身）を目標にして成長を続けてきた。

　170センチ、70キロとがっちりした体格は目立ったが、高校野球の世界でさらに一回り大きくなれば、現在の打撃技術も、より磨かれるだろう。高校野球でスラッガーとして覚醒することを期待したい。