中学生ながらハマスタで一発　横浜泉中央ボーイズの期待のスラッガー

　横浜泉中央ボーイズは、横浜市内に活動拠点を持ちながら、メイングラウンドを持っていることで人気を博している。ジャイアンツカップでの実績も持つ強豪から、4月から高校野球に挑んでいく武田 龍空選手を紹介したい。

　175センチ、66キロながら、夏ごろに開催されるベイスターズカップでは、横浜スタジアムでホームランを放った。精密機器・ラプソードによる計測でも、打球速度の最速は140.8キロと高い数字を残している。横浜スタジアムでホームランを打てるのも納得できる。

　すり足でタイミングをとっており、目線のズレが少ないのが印象。ゆったりと始動し、テークバックを少しだけ取ることでヘッドを走らせている。フォロースルーを大きく取って押し込めているので、打球も速くなっている。

　自身としても長距離ヒッターを目指して、「バットの遠心力を使えるようにスイングをしてきました」と、普段の素振りや自宅でのティー打撃から意識してきた。テークバックをしっかりとりつつ、後ろを大きくしてスイングしていく「ホーライスイング」をイメージして振り込んできたという。その成果が、ラプソードの数字として出たと言っていい。

　取材日の打球速度の平均でも132.7キロのチームトップの数字を出すなど、バッティングで高い将来性を感じさせた。高校野球の舞台でも、自慢の打撃が発揮されるのを期待したい。