元中日ジュニアの逸材　東海中央ボーイズの巧打堅守・井戸一斗に注目

　2022年のジャイアンツカップでベスト8まで勝ち進んだ東海中央ボーイズ。その遊撃手で、2019年の中日ジュニアに選出されたのが井戸 一斗内野手（3年）だ。

　左打席で、バットを寝かせた状態で、上下に揺らしながらタイミングを取る。すり足気味に動かして、軸足にタメを作ると、鋭く回転させて快音を響かせる。ミート重視に徹した打撃フォームで、対応力が高いバッティングをしているのが印象深い。

　何よりも守備が素晴らしい。158センチと小柄ではあるが、グラブさばきが光る。中腰くらいの高さまで上体を落とし、半身で構えたところから、素早く1歩目を切る。球際の打球もきっちり捕球できるボディーバランスがあり、このまま体が大きく、そして強くなった際にはどれだけのパフォーマンスを見せられるのか。

　今は巧打堅守の遊撃手だが、将来は強打の選手となってくれることを期待したい。