短評

　まだ1年生ながら、春の日本一に輝いた武蔵嵐山ボーイズで主力選手たちに交ざって練習をこなしている川本晴大内野手（1年）。顔立ちや話をしていても幼さが残っているが、プレーを見れば上級生と遜色ない。

　小学生の時は埼玉西武ライオンズジュニアに選出された実力者で、小学6年生の時点で最速121キロを計測。ホームランも20本塁打を記録するという金の卵だ。このポテンシャルには指揮官の飯野監督も注目しており、取材当日は熱心に指導しているシーンが多くみられた。

　事実、打者用のラプソードで打球速度などを計測すると川本は最速130キロを計測している。この日計測した3学年合計15人中6番目の好成績で、秘めたるポテンシャルがいかにすごいのか、数字で証明された。

　身長178センチ、体重76キロの恵まれた体格が目立つシルエットで、左打席に立てばこねないように意識した独特なフォロースルーで打球を運んでいく。武蔵嵐山ボーイズで教えられているタイミングの法則、並進運動の2つをマスターすることで、徐々に中学レベルに対応している。

　これからの3年間でどれだけの選手に化けるのか。今後の成長が楽しみだ。