短評

　強肩、強打に加え、脚力を持った捕手はそう多くない。ポニー日本代表・石橋絢斗捕手（3年＝千葉ジャガーズ）は今後注目される存在になる可能性がある。

　先日開催されたポニー日本代表の選考会で、関東選抜の一員として参加した石橋は、北海道選抜との試合で4盗塁を記録した。大きな歩幅から50メートル6.1秒で走る脚力で、ダイヤモンドを駆け抜けた。一塁駆け抜けタイムは3.9秒前後と右打者でありながら、かなりの好タイムを残している。

　捕手としてのスキルも高い。遠投は70メートルほどだが、捕ってから素早く送球できる。リリースに対しても、「強く叩きつけるイメージで、はじくように投げるように意識している」とスピンをかけて投げることで、イニング間の二塁送球も1.9秒台を記録した。

　考えをもって受け答えができる性格も含めて、「捕手らしさ」が印象的だった石橋。実戦向きの俊足捕手がこれからの野球人生で、どんな選手へ成長を遂げるのか注目していきたい。