覚醒間近の元甲子園のスター 2戦連続先制打・オコエ瑠偉がドラフト候補となるまで
オコエ 瑠偉選手(関東第一高等学校)
■ベースボールドットコム 独占インタビュー
関東第一高等学校 オコエ瑠偉選手【前編】
「規格外を開花させた きめ細かな感性」
2015年の夏の甲子園、そして日本で開催されたU-18ワールドカップで最も魅せたプレーヤーといえば「オコエ 瑠偉」をもって他にないだろう。甲子園では2回戦の高岡商戦で1イニング2三塁打、3回戦の中京大中京戦では抜ければ走者一掃となる当たりを、背走しながらスーパーキャッチ。そして準々決勝の興南戦では決勝2ラン。アメリカとのU-18ワールドカップ決勝戦でも右中間の浅い打球を前進し掴み取る美技。名前がアナウンスされた時の拍手は試合を追うごとに高まっていった。
その年のドラフトで楽天からドラフト1位指名を受けて、晴れてプロの世界へ。そこからは苦しみながらではあったが、今シーズンは後半戦からスタメンに抜擢されると、2戦連続で先制打を放った。
スタメン奪取へアピールをするオコエだが、プロ入りまでの裏には「きめ細やかな感性」が潜んでいることはあまり知られていない。過去に掲載したこちらの記事では、そこにスポットを当てつつ、入学当時から甲子園出場までの彼の成長ストーリーを追っていった。
<記事掲載日:2015年10月17日>
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【目次】
[1]「意識を変えさせた」1年秋、仲間たちの活躍
[2]「他の人ができない守備」を実現するため
[3]怪我をもプラスに変えた「打撃感性」