英明高等学校（香川） 【四国地区代表】

代表決定までの経過

登録選手

【チーム紹介】

　香川県大会では準々決勝の三本松戦こそ延長11回の苦戦（8対7でサヨナラ勝ち）を強いられたものの、全体的には安定した戦いで2年ぶり2度目の優勝。続く四国大会でも3試合で得点19・失点3と他を圧倒する内容で初の四国王座を獲得した。

　バッティングゲージ8か所を同時に使っての打ち込みで知られる打線はチーム打率県大会.363（168打数61安打4本塁打）、四国大会.356（101打数36安打）と安定した実力を発揮。中でも打数安打の1番・酒井 勇志（中堅手・2年・右投左打・170センチ62キロ・多度津町立多度津中出身）や、秋季大会9試合連続安打継続中・通算34打数19安打9打点1本塁打の3番・森山 海暉（遊撃手・2年・右投左打・166センチ61キロ・三木町立三木中出身）。29打数10安打・チームトップの13打点（1本塁打）と勝負強さには定評のある4番・湊 亮将（三塁手・2年・右投右打・164センチ80キロ・高松ボーイズ出身）などが名を連ねる上位打線は軒並み強力だ。

　守備は香川県大会では6試合5失策とやや乱れが見えたが、四国大会では3試合1失策に留めた。好リードと強肩が武器の扇の要・山上 和伸（2年・右投右打・170センチ69キロ・坂出市立白峰中出身）を扇の要に、俊足を利した守備で魅せる橋本 駿介（2年・右投右打・165センチ60キロ・浜寺ボーイズ＜大阪＞出身）・森山の二遊間、軽快な動きが光る湊らの内野守備からリズムを作りたい。

【投手紹介】

　ノーラン・ライアンを思わせる豪快な脚上げが特徴の左腕エース・田中 寛大（2年・左投左打・175センチ74キロ）は、高松市立古高松中時代に主将・一塁手の冨田 勝貴（2年・右投右打・169センチ70キロ）、右翼手の上原 慧（2年・右投左打・169センチ59キロ）と共に「文部科学大臣杯第3回全日本少年春季軟式野球大会」で全国の雰囲気を経験済である。最速141キロのストレートと、ツーシーム・スライダー・カーブを駆使し、県大会・四国大会通じ7試合6先発で3完封・51回を投げ39奪三振9与四死球で防御率1.59と抜群の安定感を誇る。

　2番手は最速139キロのストレート、スライダー・カーブ・チェンジアップを操る中西 幸汰（2年・左投左打・165センチ64キロ・高松市立香川第一中出身）。彼も5試合登板中3試合に先発し1完封。25回を投げ17奪三振７四死球で防御率0.72と田中とそん色ない成績を残した。

　なお、3番手には県大会決勝戦で1回1失点の濵野 泰地（2年・左投左打・174センチ67キロ・高松市立香川第一中出身）が控えている。

香川県高校野球的には坂出商が0対16で敗れた以来のリベンジ戦となる敦賀気比戦に注目だ。

■高校別データ：英明

（文・寺下 友徳）