セルフコンディショニングを習慣化させよう
セルフコンディショニングは続けることが大切。工夫しながら実践しよう。
今はセルフコンディショニングに関する情報が簡単に手に入る便利な時代です。選手の皆さんも自分の気になる言葉を入力して検索した経験はあるでしょう。その一方で「実践すればいいとわかっているのに、いつの間にかやらなくなってしまった」こともあるのでは…。体の状態をより良い状態に保つためのセルフコンディショニングを習慣化するためには、どのように取り組んでいけばいいのでしょうか。
●いつも行っている習慣とセットにする
「やればいいとわかっているのに、なかなか実践できない」という場合は、いつも行っている習慣とセットにしてみましょう。例えば「入浴後にストレッチを行う」というルーティン(決まった習慣)は、筋温が高まった状態で実践できるため、効率よく筋肉を伸ばすことができます。入浴といってもシャワーだけ浴びてサッと出てしまう人は、湯船につかる時間を利用して足首を柔らかくするために正座をしてみる、ゴムボールなどで指の力を鍛えるといったこともオススメです。自宅でも素振りを欠かさないという選手は、素振りの後にストレッチをセットで行うようにするといいですね。
●友達と約束することで「ゆるやかな強制力」を利用する
一人ではなかなか続けられない習慣も、友達と一緒に行うとそのハードルはグンと下がります。あらかじめ実施する時間を決めておくと「ゆるやかな強制力」が働くため、自然と行えるようになります。自宅で行う場合はスマホを活用して報告しあったり、ライブでコミュニケーションを取ったりしながら行うことも良いでしょう。トレーニングについても一人で行うよりは二人で、もしくは数名で実施するという方法もあります。トレーニングパートナーはなるべく筋力レベルの近い人と行うことが理想的ですが、お互いをサポートしながらそれぞれの課題に取り組むようにすると良い習慣が身につくようになります。
●規則正しい生活を送ろう
セルフコンディショニングを習慣にするためには、それを実践する時間を確保する必要があります。まずは疲労回復、体力向上のために欠かせない睡眠時間をキープしましょう(最低でも6、7時間~)。起床時間はある程度決まっていると思うので、そこから逆算して就寝時間を決定し、その時間までにコンディショニングを含めてやるべきこと(食事、入浴、歯磨き、勉強、自由時間等々)を終わらせておくようにします。このように計画しておくと自然と規則正しい生活が身につき、セルフコンディショニングの習慣も続けやすくなると思います。
文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!