気温が低くなり、空気が乾燥していると手や指先がカサカサになり、ボールを扱うときに気になったり、プレーに支障が出るようになったりすることがあります。キャッチボールなどを行っているとどうしても指先に繰り返し強い衝撃が加わることが多く、特にキャッチャーはピッチングの捕球を繰り返すうちに指先がパックリとひび割れてしまうことも少なくないようです。

 手や指先がカサカサになってしまう原因としては、空気が乾燥して湿度が下がり皮膚表面から水分が奪われてしまうこと(水分不足)と、手洗い後のケア不足によるもの(脂分不足)があげられます。特に感染症対策としてアルコール消毒を行う機会が増えたこともあり、皮膚の表面にある皮脂膜が消毒や手洗いの影響を受けて皮膚の保護機能が低下してしまうためです。皮脂膜は時間とともに回復しますが、頻繁な消毒、手洗いは手荒れの原因になりやすいと考えられます。

 手洗いでは温水ほど皮膚表面の脂分も一緒に洗い流されやすいため、水やぬるま湯を使用し、洗った後は乾いたタオルなどで水分をしっかり拭き取ること、そして手や指先の脂分を補うためにハンドクリームやワセリンなどを積極的に利用しましょう。

 一度指先がパックリとひび割れてしまうと、捕球の衝撃によってひび割れを繰り返すケースも少なくありません。ひび割れが改善するまで衝撃から手や指を保護することができれば良いのですが、練習を続ける以上どうしても衝撃が加わりやすいものです。このようなときは練習後に市販の湿潤治療対策用の絆創膏をひび割れの部分に貼っておき、その上からテープを巻いてはがれないようにした上で過ごすようにすると改善する場合があります。できればそのまま数日間、ひび割れの部分を乾燥させないように、適宜絆創膏を交換するようにすると良いでしょう。全体的に手荒れがひどい場合は、夜寝る前にハンドクリームやワセリンなどで脂分を補った上で、薄手のビニール手袋などで手を保護しておくと手の乾燥が改善されることが期待できます。

 寒い時期に手や指先が傷んで困っているという選手はぜひ試してみてくださいね。

文:西村 典子
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