野球の練習とともに体づくりのためにトレーニングを行っているチームは多いと思います。ウエイトを使ったトレーニングだけではなく、グランドレベルでのフィジカルトレーニングも含め、筋肉を鍛えて大きなパワーを身につけることを目的とするため、トレーニング後は筋疲労が顕著に見られます。

 汗をかいた後はシャワーでサッパリするという選手もいると思いますが、練習やトレーニング後の疲労を回復するためにはなるべく湯船につかって体を温めるように心がけましょう。湯船につかるメリットを挙げておきます。

《湯船につかるメリット》
●温熱によって血管が広がるため、血流改善につながる。
●浮力が働くため、筋肉の緊張がほぐれてリラクゼーション効果につながる。
●水圧によって体のさまざまな部位に圧力がかかる。胸までつかると横隔膜が押し上げられて肺の容量が減少し、呼吸数が増える。心肺機能の強化につながる。また末端部位に水圧がかかることによって、血液が心臓へと戻ることに貢献する(血流の改善)。
●水の抵抗によって、適度に体を動かすと軽い運動効果を得られる。

 湯船につかる際にはお湯の温度にも着目しましょう。熱いお湯につかると交感神経が刺激されて体全体が緊張しやすくなるのに対し、ぬるめのお湯では副交感神経が刺激されて筋肉がゆるみ、リラックス効果が期待できます。また血液は1分ほどで体を一周すると言われています。熱いお湯はそもそも長時間つかっていることはむずかしく、サッと入浴するだけでは表面ばかりが温まり、体の深部体温はなかなか上がりにくいと考えられます。季節にもよりますが目安としては39~40℃程度のお湯(心地いいと感じる温度)につかって汗をうっすらとかくまで、10分程度を目処につかるようにしてみましょう。

 ただしトレーニングによって激しい筋肉痛がある場合はこの限りではありません。ストレッチができないほど痛みがある場合は筋線維の損傷が激しいと考えられるので、湯船につかるのは短時間ですませた上で患部を氷などで冷やし、炎症を抑えることを優先させましょう。

文:西村 典子
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