皆さんは毎日のように野球の技術練習やトレーニングなどを行って体力をより多く消耗するため、練習やトレーニング後の時間を使って疲労回復につとめることが大切です。この時、ケガを予防するためのセルフコンディショニングを行ったり、日常生活の中で食事や睡眠などに気を使ったりといったことを実践していると思いますが、競技力を向上させるためにも「栄養」「休養」は欠かせないものです。今回は生活習慣で上手に取り入れたい炭酸水の効果についてまとめてみたいと思います。

《食欲を促すために炭酸水を活用する》
選手の中には炭酸飲料(炭酸入りジュース)を飲まないようにしている、またはそうした指導を受けているところも少なくないでしょう。炭酸飲料を日常的に飲む習慣がついてしまうと、糖分を摂り過ぎてしまうことや、腹部の膨満感によって体づくりに必要な食事、栄養などが摂れなくなってしまうことがその理由として挙げられます。

 これとは別に最近は無糖の炭酸水をよく見かけるようになりました。たくさんの量を一度に飲むと(ペットボトル1本分程度)膨満感を感じるのは炭酸飲料と同じですが、コップ1〜2杯程度の量を食事前にとると、胃腸を刺激し自然と食欲が増す傾向にあると言われています。食事量がなかなか増やせないと悩む野球選手にとっては、適切なタイミングと適切な量を踏まえたうえで炭酸水を食事にも利用するとよいでしょう。

《炭酸水と疲労回復効果》
また炭酸水は飲むことによって疲労回復効果も期待できます。炭酸水の中には二酸化炭素が含まれますが、小腸から吸収されると血液中の二酸化炭素濃度が上がり、脳は体内の酸素が不足していると判断して、血管を広げて血流量を増やし、体の末端にまで酸素が行き渡るように指示します。これによって全身の血行がよくなり、疲労物質の分解・代謝のサイクルがより早く進むようになります。またケガをした部位についても損傷した組織に酸素や栄養素を送り届けることで、細胞の新陳代謝を促し、ケガをした組織のより早い回復にもつながります。

 糖質を含む炭酸飲料は適量であればさほど影響はありませんが、毎日のように習慣化することはなるべく避けた方が賢明です。無糖の炭酸水は食欲増進や疲労回復にも良い影響を及ぼすと考えられるため、タイミングや飲む量を考慮した上で上手に活用してみてくださいね。

文:西村 典子
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