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測定を行う4つの目的

2020.11.03

測定を行う4つの目的 | 高校野球ドットコム
形態や体力測定を定期的に行い、現在地点と目標地点を明確にしよう

 秋の公式戦を終え、技術練習とともに基礎体力強化に取り組むオフシーズンの時期が近づいてきました。中にはすでに本格的なトレーニング期に入ったチームもあることでしょう。この時期はぜひチーム全体の取り組みとして、形態・体力測定を行っておくことをオススメします。測定を行う目的は大きく4つ挙げられます。

1)現状を把握する
まずは今の自分自身の体を把握しておきましょう。形態測定ではメジャーなどを使って体の大きさを計測し、体力測定では筋力や瞬発力、スタミナといったさまざまな体力要素を測定します。体重と体脂肪率を測っておくだけでも筋肉量の目安になり、時間の経過とともにトレーニングの効果を数値で確認することができます。

2)目標を設定する
今、自分が扱うことのできる重量を把握し、そこから目標を設定します。トレーニング負荷は少しずつ段階的に上げていくようにしましょう。いきなり大きい重量を扱うとトレーニングによってケガをすることも考えられるため、階段を一歩ずつ上るようにやや高い目標を設定し、クリアできればさらに次のレベルを目指すようにすると良いでしょう。

3)トレーニングの方向性を確認する
トレーニングを行っていても野球につながるようなプログラム、負荷設定になっていないと、トレーニングを続けていてもプレーに反映されないことがあります。トレーニング期に行う体力測定は、体の状態とともにトレーニングの方向性などを確認することにもつながります。「魅せる筋肉」以上に必要なものは「野球に役立つ筋肉」であることが大切だからです。

4)ケガをしたときの体力評価
ケガから競技復帰を目指すときに、定期的に形態測定や体力を評価し、競技復帰に必要な体力要素が回復しているかどうかをチェックします。特にケガをした方の部位は周径囲が減少していることがあります。左右差を確認しながら以前の状態になるべく近づけられるようにトレーニングやリハビリテーションを継続するようにしましょう。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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