ひねり動作とトレーニング

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2020.08.21

基本的な胸郭付近のストレッチ。ぜひ習慣にしてみましょう。

 野球はピッチングやバッティングなど体をひねらせて動作を行うことが多く、地面から受けた力を足裏から下肢、体幹、上肢、手指へと伝達して最終的にはボールやバットに力を加えています。この時に体幹部分が左右や前後にブレてしまうと、フォームが崩れる要因ともなります。このため実戦練習とともにトレーニングを並行して行い、動作の弱点になりやすい体幹を鍛えることが求められます。体幹トレーニングというとどうしても腹筋群や背筋群のエクササイズに集中しがちですが、足をつけて行うフリーウエイトのトレーニング(自重トレーニングも含む)もまた体幹を鍛えることにつながります。マシントレーニングと違い、姿勢を自分でコントロールする必要があるからです。

 一方で体幹は筋力を強化して姿勢の安定性を高めるだけではなく、より大きな動作を可能にするための柔軟性が必要となります。体幹のひねる範囲が狭いと大きな筋力が備わっていても、それを十分に活かすことができません。体の柔軟性が高くなればひねり動作によって力を加える時間が長くなり、結果としてより大きなパワーをボールやバットに伝えることができるようになります。体幹トレーニングは筋力だけではなく、それを活かすために柔軟性も同時に高めるようにしましょう。

 スムーズなひねり動作の妨げとなるものはいくつか考えられますが、まずは胸郭を大きく開くエクササイズを実践してみましょう。床に寝転がって横向きになり、両手の掌を合わせて肩の高さに位置させます。この時下肢は膝を軽く曲げた状態で固定します。そこから上側にある手を反対側へと移動させ、手の甲が床につくようにひねります。胸を大きく開いた状態から元に戻ります。これを10回程度繰り返します。この他にもお尻周りのストレッチも合わせて行うと良いでしょう。臀部の柔軟性が低下すると姿勢が崩れやすく、ひねり動作にも影響を及ぼします。野球はひねり動作の多いスポーツですので、体幹部分のコンディションを整えることを習慣にしていきましょう。

文:西村 典子
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