欠食がもたらす水分不足とは

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2020.08.14

スイカは約9割が水分。上手にとって水分補給に役立てよう。

 野球選手のコンディションを整えるためには適切な栄養・水分補給が欠かせません。練習前後での水分補給や食事には気を使っている選手も多いと思いますが、水分は飲み物だけではなく食品にも含まれており、その水分量は意外とあなどれないものです。ところが朝食を欠食してしまったり、必要なタイミングで食事をしなかったりすると、エネルギー源や体づくりに必要な栄養素とともに、食品からもたらされる水分もとらずに過ごしてしまうことになります。熱中症などを引き起こす要因として水分不足(脱水)が挙げられますが、欠食によっても脱水をもたらすことが可能性があります。

 食品の中でも水分量を多く含んでいるものが野菜や果物です。特に夏に旬を迎える野菜や果物は体を冷やす働きをもつものも多く、暑い環境で体を冷やすラジエーター(熱を放散させる装置)のような役割が期待できます。夏の代表的な野菜や果物とともに、普段の食事や補食で食べる頻度の多い食品について、それぞれの水分含有量を紹介します。

【主な夏の野菜・果物の水分含有量】
きゅうり…95.4%
トマト…94.0%
ナス…93.2%
レタス…95.9%
スイカ…89.6%
桃… 88.7%
パイナップル…85.5%
マンゴー…82.0%

【普段の食事(補食)で口にすることの多い食品の水分含有量】
ご飯…60.0%
おにぎり…57.0%
食パン…38.0%
うどん(ゆで)…75.0%
中華麺(ゆで)…62.3%
卵…76.1%
納豆…59.5%
豆腐(絹ごし)…89.4%
バナナ…75.4%

(文部科学省:日本食品標準成分表2015年版より)

 野菜や果物を食べることはビタミンやミネラル分などの栄養素に加えて、それらに含まれる水分を補給することにもなりますので、脱水を予防するという点からも積極的にとるように心がけましょう。またご飯に比べて食パンを食べるときは口の中がパサパサしてしまいがちですが、食パンに含まれる水分含有量が低いためにこのようなことが起こります。朝はパン派という選手は野菜や果物、スープや飲み物などをあわせてとるようにするとよいでしょう。水分補給というと「飲み物からとる」と考えがちですが、食品にも水分は含まれます。水分含有量の多い野菜や果物などを上手にとりいれながら、欠食をしない日常生活を送りましょう。

文:西村 典子
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