テーピングをはがれにくくするコツ
汗によってはがれやすいテーピングも工夫次第で長持ちさせられる
ケガの再発予防としてテーピングを巻いたり、貼ったりすることがあると思いますが、テーピングは汗によってどうしてもはがれやすくなります。特に固定を目的としたテーピングを行う場合、時間とともにテーピングがゆるんでしまうとテーピング効果は弱くなってしまいます。テーピングをはがれにくくする3つのポイントを挙げておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
●テーピングを貼る部位の汗をよくふくこと
まず体の準備段階としてテーピングを貼る部位の汗をよく拭き取るようにしましょう。テープの粘着力を考えると体毛が多いところは事前に剃っておくことが理想的です。また拭いても拭いても汗が噴き出てくるような状態であれば、冷たいタオルや氷などを使って皮膚の表面温度を下げるようにすると、発汗がおちつくことも覚えておきましょう。
●テープの端を丸くカットしておく(面取り)
直接テープを皮膚に貼る場合、テープ側の準備としては、テープの端にある角をはさみで丸めてカーブ状にしておくと、はがれにくくなるのでオススメです。角が残っているとテープが角からめくれやすいのですが、丸めておくとはがれにくく意外と長持ちします。あらかじめテーピングをする予定があるときは面取りも行っておきましょう。
●必要に応じて粘着スプレー(タックスプレー)を利用する
テーピングを行う機会が多いときは、粘着スプレーを準備しておくことも一つの方法です。粘着スプレーは、テーピングを貼る部位全体に吹き付けてから十数秒ほど時間をおき、手で皮膚を触って粘着性が出てきたのを確認した上でテーピングを行うようにしましょう。テーピングをした後に粘着スプレーをかけてしまうと逆にテープの粘着力が弱くなり、はがれやすくなってしまいます。順番は粘着スプレーが先、その後にテーピングをすると覚えておきましょう。またテープはがれが気になるようであれば、その上から弾性包帯やサポーターで軽く覆っておくようにすると安心です。
文:西村 典子
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