夏の入浴方法を考える

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2020.06.23

 これからの時期は暑さとともに汗をかきやすくなる季節です。通学の行き帰りだけでも汗をかいたり、体育の授業や部活動で体を動かしたりすると、一刻も早く汗を流したい、シャワーをしたいという選手も多いのではないでしょうか。そしてシャワーで汗を流したら、湯船につかることは面倒くさくなってしまう…。気持ちは理解できますが、夏の時期でも湯船につかって入浴をする習慣をつけるようにしてみましょう。

●温度はぬるめの温度(39~40℃程度)がオススメ
 熱い温度設定(41~42℃程度)にしてしまうと、自律神経の一つである交感神経が刺激されて体は活動モードへと移行します。夜、就寝前の入浴は少しぬるめの温度で副交感神経を優位に働かせ、心身のリラックスをはかりましょう。血液は心臓から送り出されて約1分で全身を巡ると言われています。湯船につかって体を温めると1回の心拍出量が増えるため、より多くの血液を循環させることができます。ぬるめのお湯に10分程度つかるようにすると全身の血流を促し、疲労物質の分解・代謝サイクルを早めることにもつながります。夜はシャワーで済ませ、朝に入浴をするという人は少し温度設定を高めにして、短時間で体を目覚めさせるようにしましょう。体を温めるウォームアップとしても活用することができます。

●入浴前後にも水分補給を忘れずに
 暑い時期に湯船につかるとさらに汗をかいてしまうことを心配する人もいるでしょう。脱水症状を予防するためには、入浴前後においてもコップ1杯程度の水を飲んでから入浴するようにします。湯船につかって十分に体が温まったら、最後にシャワーで軽く流してから出るようにし、体が冷えないようにバスタオルなどでしっかりと体についた水分を拭き取るようにしましょう。

●入浴剤を活用しよう
 さっぱりと入浴するために、市販の入浴剤を使うことも一つの方法です。汗による不快感を解消するためには清涼感のある入浴剤(夏用、クール感を得られるものなど)がオススメです。また薬局などで取り扱っているハッカ油を湯船に1、2滴垂らすようにすると、メントールによる清涼感を得られることができます(ただし垂らしすぎると寒さを強く感じるので気をつけよう)。血液循環をより促すために炭酸が配合されたものなどを使用したり、強い日差しによる皮膚のダメージを考えて、スキンケアに注力した保湿効果の高い入浴剤(セラミド配合、ミネラルオイル配合など)を使ったりするなど、目的にあわせて選んでみることもよいでしょう。

 入浴は汚れた体を洗う、汗を流す目的だけではなく、翌日のコンディションをより良く整えるためにも大切な生活習慣の一つです。これからの時期は気温と体のコンディションを考えた自分なりの入浴方法を探してみてくださいね。

文:西村 典子
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