果物を食べて体のメンテナンス

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2020.02.11

果物はコンディションを整えるためにも積極的に食べたいものの一つ

 食事は技術練習やトレーニング、休養とあわせて体づくりに欠かせないものです。特に体を大きくしたいと考えている選手にとっては筋肉のもととなるタンパク質や、エネルギー源を確保するための糖質(炭水化物)などは意識してとっているのではないでしょうか。この他にも特にとりたい栄養素が野菜や果物などからとることのできるビタミン・ミネラル分・食物繊維などです。

 体のコンディションを整えるために微量ながらも必要不可欠な栄養素であり、調理で火を通すことの多い野菜に比べると生で食べることのできる果物は、野球選手にとっても非常に役立つ食べものと言えるでしょう。果物の中には入っている栄養素のうち、野球選手が知っておきたいものを挙げておきます。

●ビタミンC
 熱に弱いビタミンとして知られており、火を通さないで食べられる果物はビタミンCを手軽にとりやすいというメリットがあります。発熱時にはビタミンCをより多く必要とするため、積極的にとって体調回復につとめたり、疲労やストレス軽減にもビタミンCが役立つといわれています。この他にも骨折や肉離れなどケガをしたときには、タンパク質源とともにビタミンCをとることでコラーゲンの生成に関与するほか、カルシウムや鉄分などの吸収を高める役割などもあります。

●糖質
 果物に多く含まれる果糖やブドウ糖などは消化・吸収が早く、でんぷんなどに比べてすぐにエネルギー源として使えるようになります。体を動かすエネルギー源となるだけではなく、脳の働きにも貢献するため、集中力が増したり、判断力をアシストしたりすることも期待できます。試合前や試合中の補食などに使いやすく、バナナやブドウ、みかんなどは皮を向いてすぐに食べられるので便利です。酸っぱい成分であるクエン酸を含むものと一緒にとると疲労回復をうながすといわれています。

●食物繊維
 便秘の予防や改善など腸の働きを整える作用(腸内で善玉菌を増やす等)があります。日頃から腸内環境を整えておくと免疫力の低下を防ぎ、コンディションを整えることに役立ちます。ただし試合前に食物繊維の多いもの(きのこ類やゴボウ、たけのこ等)を食べすぎるとガスがたまりやすくなるので食べすぎには注意が必要です。

 この他にリンゴやブドウ、みかんなどにより多く含まれるポリフェノールをはじめとする抗酸化物質は、活性酸素によるダメージから体をまもる役割も期待できます。果物は野球選手に必要な栄養素が手軽にとりやすいもの。食事や補食などで積極的にとるように心がけましょう。

文:西村 典子
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