押す動作と引く動作

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2020.01.21

押す動作と引く動作はバランスよく行おう

 野球のパフォーマンス向上やケガの予防に欠かせないフィジカルトレーニング。以前であれば「トレーニングをすると身長が伸びなくなるのでは」「体が重くなると動きにくくなるのでは」といった誤解も多かったのですが、トレーニングをすることで野球が上手くなるのであれば…と取り入れるチームも増えていると思います。

 ただしトレーニングを継続し、野球に結びつけるためには基本的な知識が必要です。見た目の筋肉を重視するのではなく、トレーニングでえられたパワーを動作に変換することが大切です。

 野球に限らず多くのスポーツでは地面から足、体幹、腕、手指へと力が伝わる運動連鎖を考慮する必要があります。男子であれば見た目がわかりやすい「ベンチプレス」などを好んで行う選手が多いのですが、こうした運動連鎖を考えると大きな力を発揮するためには下肢筋力の強化、体幹のしなやかさと強さがより大きくパフォーマンスに影響すると考えられます。最近ではスクワットやデッドリフト、ランジ動作など下肢筋力の強化を継続して行う選手も増えてきました。

 胸筋や上腕三頭筋などを主に鍛える「ベンチプレス」は基本的に「プレス=押す」動作です。ウエイトを上に持ち上げる「ショルダープレス」なども同じく押す動作です。一方、「ローイング」と呼ばれるエクササイズは「引く」動作、懸垂なども体を「引き寄せる」動作と言えます。このように「押す動作」と「引く動作」はバランスよく行う必要があります。

 ベンチプレスのみを行い、背中の筋肉を鍛えないままでいるとやがて胸筋が発達して肩甲骨の位置が外側へとシフトしていきます。肩が前方へ移動してしまい、投球フォームが変化してしまうことも考えられます。「押す動作」を行ったら「引く動作」も意識して行うなど、筋バランスを考慮しながらトレーニングを進めていくようにしましょう。

文:西村 典子
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