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アスリートと免疫力

2019.11.26

アスリートと免疫力 | 高校野球ドットコム
ハードな運動後は免疫力が一時的に下がるため、十分な休養と栄養が不可欠

 寒い時期は風邪やインフルエンザなどの感染症に特に注意する必要があります。感染症は空気が乾燥し、気温が低くなるとより拡がりやすくなると言われており、ウイルスなどの病原体に感染すること、そして体の免疫力が低下することで発症しやすくなります。

 アスリートは日頃から体を鍛えているので、こうした感染症にも「負けない体」というイメージをもたれがちですが、実はその反対で激しい運動やトレーニングなどを繰り返し行うため体に対するダメージも大きく、疲労がたまった状態においてはウイルスなどに抵抗する免疫力が低下していると考えられています。激しい運動で体を酷使し、適切な栄養と休養によって回復するというサイクルを繰り返しながら、選手はパフォーマンスや基礎体力の向上を目指していると言えるでしょう。

 特にオフシーズンは体を鍛えて大きく、強くしたいということで筋肉に負担のかかるウエイトトレーニングなどを行う機会も増えると思います。こうしたトレーニング後は筋線維が傷んでいると同時に、ウイルスなどに対する免疫力も一時的に低下していると考えられます。

 十分な休養と栄養はこの場面で非常に大切なものですが、睡眠不足や偏った食事などを繰り返していると、パワーアップどころか結果的には思わぬケガをしてしまったり、体調を崩したりといったコンディションを低下させることにつながります。さらにこの状態が長く続くとやがてオーバートレーニング症候群という慢性疲労によるコンディションの低下が見られるようになります。

 これからはインフルエンザなどが流行りやすい季節でもあります。ハードな練習やトレーニングを行った後は、体の免疫力を下げないように十分な睡眠をとること、栄養バランスの良い食事をとることなどが体調を整え、良いコンディションを保つポイントと言えるでしょう。

 

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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