理由を明確に!走り込みの目的を考えよう

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2019.11.15

ただやみくもに走り続けるのではなく、野球にどう活かすかを考えよう

 オフシーズンの時期は「走り込み」と称して長い距離を走ったり、長い時間をかけてランニングをすることがあります。こうしたロング走はどの体力要素を強化するか、何のために走っているのかという目的を明確にすることが大切です。また個人によっても必要な体力要素は違います。

●疲労回復目的で行う
 練習後、疲労回復を促すためにロング走を取り入れることがあります。この場合は強度を軽めに設定し、隣の人と会話ができるくらいのペースを保ちながら走るようにします。体力的に追い込むのではなく、全身の血流を良くすることで体内にたまった疲労物質を分解・代謝して、体の外に排出するサイクルを早めることが目的です。またジョギングをすると、ふくらはぎの筋肉を適度に動かすことになり、ふくらはぎの筋肉が持つポンプ作用によっても血流の改善を促します。

●全身持久力、筋持久力の強化をねらう
 特に投手には必要といわれているロング走ですが、全身持久力(おもに心肺機能)、筋持久力の強化として用いられることがあります。この場合はある程度のスピードを保ちながら、インターバル走などを中心に行うと良いでしょう。アスファルトの路面を長時間ただ走るだけでは下肢への負担が大きく、ケガの要因ともなります。距離やスピード、タイムなどを設定した上で、それぞれの体力レベルにあわせて行うようにしましょう。ランニング後に心拍数を測定し、負荷設定や疲労具合を確認するとよりよいトレーニング効果が見込めます。

●「走り込み=下半身強化」は効率が悪い
 走り続けると体はどうしてもキツくなってくるため、肩の力を抜き、力のロスをできるだけ少なくした効率的な走り方を覚えようとします。動きの中で体幹をコントロールできるだけのフォームを身につけるのであれば、ある程度のランニング量は必要となってくるでしょう。ただ「走り込み=下半身強化」として走るのであれば、あまり効率の良い練習とは言えません。下半身を強化するというのであれば適切なウエイトトレーニングなどを行って筋力向上を目指した方がより効果的であると言えるでしょう。

 ロング走そのものが不必要なのではなく、目的が明確になっていない中で「ただキツい練習」として取り入れることが不必要であると考えます。何を目的にしてこの練習を行うのかをしっかり考えて「走り込み」にも取り組んでいきましょう。

文:西村 典子
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