肩のインピンジメント症候群とは

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2019.11.08

肩の最大外転・外旋位では肩後方部にインターナルインピンジメントが起こることがある

 投球動作を繰り返すとどうしても肩や肘に負担がかかやすくなります。ケガをしないためには投球後の肩や肘のケアはもちろん、体全体を使って投球動作を行うようにして、肩や肘など一部分に大きな負担をかけないようにすることが必要となってきます。

 肩を挙げたり、動かしたりするときに、肩関節の内部で痛みが出ることがあります。肩のインピンジメント症候群は肩関節を安定させている腱板(けんばん:いわゆるインナーマッスル)や関節を包み込んでいる袋(滑液包:かつえきほう)など、軟部組織が肩関節でインピンジ=衝突、挟み込まれる、ことによって痛みを起こしたものの総称を指します。

 腕を挙げるとある一定の高さや動作で痛みが起こり、そこから先に挙げられないような状態が見られるようになります。このような状態が続く場合は、まず医療機関を受診し、専門医の診察を受けるようにしましょう。

 肩のインピンジメント症候群は二種類あります。
 一つは腕を真横に挙げるときにある一定の場所で腱板と滑液包が衝突して痛みを引き起こす「肩峰下インピンジメント」、もう一つは投げる動作でボールリリースをする直前の腕がしなった状態(最大外転・外旋位)で肩の後方部にある関節唇が関節内で挟み込まれて痛みを引き起こす「インターナルインピンジメント」です。

 これらの原因として考えられるのは、オーバーユース(投げすぎ)による軟部組織の損傷や筋力低下、しなやかな動作を求めるあまりに肩関節に負担をかけるような投球フォームなどが考えられます。

 まずは痛みなどを起こしている炎症症状を取り除くことが先決であり、痛みをおしてプレーを続けることのないようにしましょう。その上で原因を追求し、医師の指導のもとに動作改善や適切なリハビリエクササイズを行っていくことが大切です。

文:西村 典子
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