野球に限らず多くのスポーツは地面に足をついた状態から始動するものが多く、それを支える足裏や足指の機能はとても重要です。ところがアスリートの中には足指がうまく使えず、地面をうまくとらえることのできない状態になっている選手もいます。注意してみてみると足指が浮いていて地面と接していないといったことはありませんか。このように指に力がうまく伝わらず、指が浮いた状態になっていることを「浮き指」と呼んでいます。

 浮き指は日常生活の変化や足指の保護などによって機能が低下してしまったことがその原因として挙げられます。裸足で歩く機会が減ってしまい、スパイクや靴下などで足指をくっつけてしまった状態は、体を支える足裏の面積が小さくなってしまうことを意味します。面積が小さくなると当然バランスは悪くなり、姿勢にも影響を及ぼします。また足指そのものの機能である地面をとらえて、推進力を生み出す能力も落ちてしまうため、姿勢が崩れるだけではなくパフォーマンスの低下にもつながります。自宅でできる簡単な浮き指チェックをしてみましょう。

【簡単な浮き指チェック】
1)平らな場所でまっすぐ立ち、前を見る
2)はがきや名刺くらいの厚さの紙を、誰かに足指の下に差し込んでもらう
3)紙が抵抗なく足指の下に入るようであれば、浮き指の可能性あり

 浮き指を改善するエクササイズとしては、床にタオルを敷いてその上に立ち、足指を使ってタオルをたぐり寄せるタオルギャザートレーニングや、足指と手指をあわせて「握手」した状態で行うストレッチ、足指を大きく広げながら行うグーチョキパー運動などがあります。また安全なサーフェスを選んで裸足で歩くことも足指の機能改善エクササイズにつながります。足指がうまく使えず、浮き指の傾向が見られる選手は特にこのような足指のエクササイズを積極的に取り入れるようにしてみましょう。

文:西村 典子
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