骨盤はゆがまない、ゆるまない!

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2019.10.18

臀部や太ももの筋肉を使って左右の筋バランスを整えよう

 姿勢が崩れていないかを確認するチェックポイントの一つに骨盤の高さが挙げられます。自分で確認できる方法としては腰骨の出っ張った部分に手を当て、その位置が左右の高さが大きく違っていないかどうかを鏡などを見て確認します。ゆがんだ姿勢の原因は「骨盤のゆがみ」といわれることがありますが、これは間違いです。骨盤はゆがみませんし、ゆるむといったこともありません。骨盤周辺部の筋肉が硬くなったり、左右差が現れることによって骨盤の位置がズレたように「見える」ことを「骨盤がゆがむ」と表現してしまったのだと思われます。

 骨盤は真ん中に仙骨(せんこつ)、左右に腸骨、坐骨、恥骨がくっついた寛骨(かんこつ)から成り立ち、骨と骨の間が靱帯で固定されています。靱帯がもつ「遊び」は数mm程度といわれており、専門家が施術において動かすことは可能であっても、肉眼ではっきりわかるほど大きく動くものではありません。骨盤がゆがんでいるかも…という場合、正しくは骨盤についている筋肉のバランスが崩れて左右の高さが違って見えるということです。同じく体をリラックスさせて骨盤周辺部を弛緩させるとき、これも骨盤という骨そのものがゆるむのではなく、骨盤についている筋肉がゆるんでいるのです。

 腰に手を当ててみて、骨盤の高さに違いが見られる場合は、骨盤周辺部の筋肉にアプローチをするようにしましょう。左右の臀部や股関節周辺部の筋肉を伸ばしてみると、おそらく左右差を感じられることが多いと思います。まずはその部分の筋肉が疲労して硬くなっているのか(使いすぎ)、それともあまり使われていないことによって硬くなっているのかを確認します。使っていない場合であれば適切なトレーニングとストレッチをすることによって、筋力をつけて左右のバランスを改善させるようにします。また骨盤の位置は筋肉によって支えられているので、普段の姿勢なども振り返ってみましょう。片足ばかりに体重をかけていないか、カバンはいつも片側で持っていないかといったことも参考になります。

 骨盤の高さに違いが見られ、姿勢が崩れるのは骨盤周辺部にある筋肉によるものであり、普段の姿勢などにもその原因が隠されています。ゆがんだ姿勢をそのままにしておくとパフォーマンスにも影響を与えるため、日頃から姿勢をチェックしながら適切なセルフコンディショニングを行うよう心がけましょう。

文:西村 典子
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