腰痛のセルフチェック

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
2019.10.04

スイング動作を繰り返すとどうしても体の片側に負荷がかかりやすい

 野球をしていると腰痛に悩まされる選手は少なくないと思います。一口に腰痛といっても原因はさまざまであり、整形外科的な問題から内科的な問題、さらには精神的な問題などが挙げられます。至急治療を要する腰痛(病気が原因など特異的な腰痛)は腰痛全体の15%程度であり、残り85%は非特異的腰痛(原因特定に時間がかかっているもの)といわれ、原因がわからないままにプレーを続けているとますます腰が痛くなることが多いようです。

 成長期である10代の選手によく見られる腰痛としては腰椎分離症や腰椎椎間板ヘルニアなどが挙げられますが、野球特有の回旋動作などによっても片側に痛みを生じることがあります。自分の腰痛がどのタイプなのかをチェックし、痛みが軽減しないときはすみやかに専門医を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。

《前屈をすると痛い場合》
腰椎椎間板ヘルニア(足のしびれを伴いやすい)や、腰椎の間にある椎間板が炎症を起こすことによって起こる腰痛、さらには腰椎そのものに痛みを生じる腰痛などが考えられます。柔らかいソファーに座った状態で痛みが出ることもあります。お尻や太もも裏側のハムストリングスの柔軟性を改善させると、前屈がスムーズになって腰の痛みが軽減することがあります。

《後屈をすると痛い場合》
多くのケースで腰椎分離症が疑われます。この他には腰椎の背中側にある椎間関節に炎症が起こっていたり、背中側にある棘上靱帯などに炎症を起こしている場合もあります。硬い椅子に座ったときには反り腰になりやすく、痛みを感じやすくなります。太もも前側の大腿四頭筋や股関節前側の腸腰筋などを中心にストレッチを行うと、後屈しやすくなり腰の痛みが軽減することがあります。

《ひねると痛い場合》
運動選手によくみられ、片側の椎間板や腰椎の変性などによって起こることがあります。ひねり動作は腰椎よりも胸椎部分がより多く担っているため、胸郭を含めた体幹部分を十分にストレッチすることで、動きの改善と痛みの軽減につながることがあります。「腰を反りながらひねる」という動作は腰椎の片側に過度な負荷をかけやすいため、反対のスイングを行ったり、利き手と逆側の手を使ってキャッチボールをするなど、体のバランスを改善させるような動作も取り入れるようにすると良いでしょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

【関連記事】
第227回 運動連鎖とエクササイズの種類【セルフコンディショニングのススメ】
お酢を上手に活用しよう 【ニュース - その他】
体の抵抗力と疲労マネジメント 【ニュース - その他】
第223回 運動後の内臓疲労をカバーしよう【セルフコンディショニングのススメ】
第222回 肩ってどこからが肩?自分の体の構造を知ろう【セルフコンディショニングのススメ】
第228回 トレーニングで技術力を上げるためには【セルフコンディショニングのススメ】
第227回 野球のプレーに欠かせない回旋動作を担う胸郭の働き【セルフコンディショニングのススメ】
第880回 「休んだら終わり」からのモデルチェンジ 田中俊太選手(読売ジャイアンツ)【後編】 【2018年インタビュー】
第881回 「焦ったり力んでいるときこそ怪我をする」田中俊太選手(読売ジャイアンツ)【前編】 【2018年インタビュー】

コメントを投稿する

前の記事:
春日部共栄、川口市立が接戦を制する!地区予選2試合を徹底レポート!【埼玉大会】
次の記事:
【前編】東洋大の期待の大砲・山田知輝の打者転向のきっかけと幼少期の取り組みとは?
最新ニューストップに戻る サイトトップに戻る