同じ姿勢を続けると腰が痛いとき

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2019.08.24

仰向けで寝るときは膝を少し曲げるようにすると、腰椎への負担を減らすことにつながる

 腰痛にはさまざまな原因があり、整形外科的な問題から内科的な問題、さらには精神的な問題が関与することがあります。スポーツ選手によく見られる腰痛の種類としては主に腰を反らせた際に痛みを感じる「腰椎分離症・すべり症」、前屈するときに痛みを発症しやすい「腰椎椎間板ヘルニア」、突発的に起こる「急性腰痛症(ぎっくり腰)」、疲労などの積み重ねによって起こる「筋筋膜性腰痛(いわゆる腰痛症)」などがあげられます。これからの多くは運動指導を中心とした保存療法を行い、適切な運動とストレッチで改善することがあります。

 腰痛になりやすい選手は同じ姿勢をとり続けるのがむずかしかったり、疲労がたまってくると痛みを覚えることがあります。同じ姿勢を強いられる場合はホンの少しの工夫で腰椎にかかる負担を軽くすることができます。気になる人はぜひ実践してみましょう。

《バスなど乗り物で長時間移動する場合》
 遠征などで、乗り物移動をする場合は、窮屈な姿勢を続けているうちに腰が痛くなることがあります。足を投げ出したり、組んだりといった姿勢の崩れによっても腰椎には大きな負担がかかります。この場合は足元に少し足置き台のような高さのあるものを準備し、そこに足をおくようにします。膝の位置が少し高くなるだけでも、背筋が伸びて姿勢が崩れることを防ぎます。腰痛対策用のクッションなどを準備することも一つの方法です。

《寝る姿勢にもひと工夫》
 寝るときの姿勢についても見直してみるようにしましょう。多くの選手は特に意識することなくそのまま布団に入って就寝するようですが、仰向けで寝るとどうしても腰が反りやすくなります。その状態のまま寝てしまうと、睡眠中に筋緊張がより強くなり、起床時には腰が痛い…という状態になることも少なくありません。朝起きると腰が痛いという選手は、仰向けで寝るときに膝を少し曲げて寝るようにしてみましょう。膝下にクッションや座布団、バスタオルなどを置き、その上に膝を乗せて寝るようにすると、自然と股関節が曲がって腰が反るのを防ぎます。膝はほんの少し曲げるだけでもOKです。どうしても仰向けに眠ることができないという選手には、横向きでエビのように丸まる姿勢を勧めています。このような姿勢をつくるために抱き枕などを利用するのもよいでしょう。

文:西村 典子
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